英国・イングランドで18日開幕のラグビーワールドカップ(W杯)に、日本代表主将として、札幌山の手高出身のリーチ・マイケル選手(26)=東芝=が出場する。母校や地元関係者は「1試合でも多く勝って活躍してほしい」と期待している。

 「W杯直前で、相当気合が入っていた。本番でも、持ち味の強烈なタックルでトライを決めてほしい」。8月29日に東京秩父宮ラグビー場で行われた日本代表の国内最後のテストマッチ。同高ラグビー部の佐藤幹夫監督(54)は観戦後、リーチ選手を激励した。

 ニュージーランド出身のリーチ選手は、2004年にスポーツ留学制度で外国人の受け入れを始めた同高ラグビー部の1期生だ。東海大を経て11年に東芝入り。2年前に日本国籍を取得し、昨年4月、日本代表主将に就任した。

 佐藤監督は、同高卒業後もリーチ選手と公私にわたって交流を続けている。10月3日のサモア戦、同11日の米国戦に駆け付けて応援する予定だ。同高出身の渡辺隆之選手(東海大)も負傷者が出た場合のバックアップメンバーに選ばれており、「19年の日本大会に向けて、在校生の刺激になる」と喜ぶ。

 リーチ選手は、同校に「マイケル基金」を創設し、後輩留学生の用具や遠征費の補助をするなど、母校への恩返しを忘れない。リーチ選手に憧れ、神戸市から入部した主将の伊藤鐘平(しょうへい)君(3年)は「リーチさんは、努力すれば道が続いていくことを教えてくれた」と話す。兄の伊藤鐘史(しょうじ)さん(神戸製鋼)も日本代表。「W杯ではあまり勝てていないので、勝ってほしい」と力を込める。

 リーチ選手が1年生の時にホームステイした札幌市のすし店経営、森山修一さん(64)、久美子さん(60)夫妻も、活躍を楽しみにしている。「うちは息子が3人いて、マイケルは4男坊。わが子同然」と久美子さん。修一さんは「誰よりも練習する努力家だった。けがをしないよう、頑張ってほしい」と見守っている。(成田智加)