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【プロ野球】

ヤクルト山田&バレ4タコ沈黙…

2015年10月15日 紙面から

◆セCSファイナルステージ第1戦 巨人4−1ヤクルト

 ヤクルトの敗戦は、杉村チーフ打撃コーチのこの言葉に集約されていた。「打つべき人が打たないと勝てない。きょうは山田とバレンティンがブレーキだった」

 1回1死満塁でバレンティン、3回1死一塁で山田が共に併殺に倒れ、先制の絶好機を逃した。この序盤に象徴されるように、今季打線の中心でチームを引っ張ってきたトリプルスリーの山田と、左太もも肉離れで不振だった分、ポストシーズンでの巻き返しをもくろんでいたバレンティンが、そろって4打数無安打。5回まで毎回塁をにぎわし、再三チャンスをつくりながらも、打線がつながらなかった。

 短期決戦には、ラッキーボーイと言われるような選手が出てくることが多いが、真中監督はCS開幕前に「ラッキーボーイを期待するより、相手を封じることの方が大事。2001年の日本一の時も、(日本シリーズの相手だった近鉄の)磯部に仕事をさせなかったのが大きかった」と振り返っていた。前回優勝時、シーズン中リーグ6位の打率3割2分を誇った中軸打者を、日本シリーズでは12打数無安打と完璧に抑えたことを勝因に挙げていた。

 それが短期決戦の怖さ。山田がそういう立場に陥るのが、ヤクルトにとっては一番厳しくなるが、山田は「(併殺も当たりは)悪くなかった。明日から頑張ります」と切り替え、指揮官も「山田については、きょうの成績でどうこういう気はない。まだ1試合落としただけ。明日は平常心でやってくれるでしょ」と動じていなかった。 (竹村和佳子)

 

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