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原子力規制委員長 支援巡り飯舘村長と意見交換10月15日 13時43分
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原子力規制委員会の田中俊一委員長は、原発事故で避難生活を続ける住民の現状や課題を探るため15日から福島県内の自治体と意見交換を始め、このうち飯舘村の村長は、賠償に偏った支援ではなく住民の自立を促す取り組みの充実を求めました。
田中委員長は15日午前中、今も全域で住民が避難している飯舘村の菅野典雄村長と面会し、この中で菅野村長は「事故で避難する際、2年で帰りたいと希望したが、もう5年が経とうとしている。私たちは放射線への不安や生活苦と戦っている」と住民の現状を伝えました。
そのうえで、今の支援制度は賠償に偏っていて住民の自立につながっていないとして、住民の生活や自立の支援や森林などの除染、子どもたちの教育への対策などを強く求めました。
これに対して田中委員長は、国の支援策が縦割りになっていると指摘し「国と自治体とのチャンネルを作り、自治体の意見を聞いて考えないといけない」と述べ、関係する省庁に直接、要望を伝える考えを示しました。
田中委員長は今月23日までの間に福島県内の14の市町村長と面会し、住民の現状や今後の支援策などについて意見を交わすことにしています。
そのうえで、今の支援制度は賠償に偏っていて住民の自立につながっていないとして、住民の生活や自立の支援や森林などの除染、子どもたちの教育への対策などを強く求めました。
これに対して田中委員長は、国の支援策が縦割りになっていると指摘し「国と自治体とのチャンネルを作り、自治体の意見を聞いて考えないといけない」と述べ、関係する省庁に直接、要望を伝える考えを示しました。
田中委員長は今月23日までの間に福島県内の14の市町村長と面会し、住民の現状や今後の支援策などについて意見を交わすことにしています。
面会後、原子力規制委員会の田中俊一委員長は「国と村をつなぐ役割ができないかと、ずっと思っていた。委員長に就任して3年たって、話を改めて聞いたが、正直言ってなかなか思うように進んでいないところがあり、なんとかしないといけない。復興庁などとコミュニケーションをとって取り組んでいきたい」と述べました。
また、福島県飯舘村の菅野典雄村長は「少しでも復興にプラスになればという思いで話をしました。田中委員長には現場の状況を知っていただけたと思うので、少しはよい方向に変わるのではないかと期待している」と話していました。
また、福島県飯舘村の菅野典雄村長は「少しでも復興にプラスになればという思いで話をしました。田中委員長には現場の状況を知っていただけたと思うので、少しはよい方向に変わるのではないかと期待している」と話していました。