■「事件性も品質の問題もない」
積水ハウス広報部は、「図面と異なる施工をしたことに工事中に気付き、作業をやり直している。事件性も品質の問題もない。設計変更もしないし、工期や引き渡しのスケジュールも変わらない」と性能面での問題がないことを強調した。引き渡しは当初予定通り15年7月の予定だ。
また、追加費用について、「工事中に起こった事態なので、一般論で言えば施工者側の負担になるが、現時点で発注者が口出しすることではない」とした。
都内では、三菱地所レジデンスが発注した「ザ・パークハウス グラン 南青山高樹町」で600カ所以上のスリーブに不具合が見つかり、建て替えることが決定している。
パークハウス高樹町では竣工直前に不具合が発覚し問題となったが、グランドメゾン白金の杜 ザ・タワーでは、地下く体の施工中に不具合に気付き、再施工したという点で性質が異なる。
■大成は「コメント控える」
大成建設広報室は日経アーキテクチュアの取材に対し、「コメントは控える」と回答。なぜ拘束筋が不足したまま打設されたのか。3月25日時点で原因は明らかになっていない。
同マンションの敷地は、東京メトロ白金台駅から徒歩10分。「プラチナ通り」と呼ばれる外苑西通りに面している。積水ハウスのウェブサイトによれば、プラチナ通りに接道する超高層(20階以上)の分譲マンションは過去30年で初となる。第1期販売分の最多価格帯は8900万円台、最高価格が3億5900万円の高級マンションだ。
13年から販売を開始し、第1期は即日完売。3月25日時点で218戸が契約済みだ。4月中旬に第2期5次の販売を予定している。積水ハウス広報部は「契約者には、経緯と事実関係を説明し、問題がないことを伝える予定だ。安心してもらえるまで説明していく」とコメントした。
(日経アーキテクチュア 島津翔)
[ケンプラッツ 2014年3月26日掲載]
グランドメゾン白金の杜 ザ・タワー、積水ハウス、大成建設、三菱地所レジデンス、鉄筋コンクリート
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