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前消費者庁長官:在職中に再就職の約束…民間出身

毎日新聞 2015年10月08日 12時20分(最終更新 10月08日 12時34分)

阿南久・前消費者庁長官
阿南久・前消費者庁長官

 民間から登用された前消費者庁長官の阿南久(あなん・ひさ)氏(65)が退任直前の2014年7月、大手乳業会社「雪印メグミルク」の企業倫理委員会委員と、日本生活協同組合連合会(日本生協連)のアドバイザーに就く約束をしていたことが分かった。消費者庁は国家公務員法の再就職等規制違反にあたると認定。同庁は内閣府の再就職等監視委員会にこの違反行為を報告した。

 阿南氏は「二つの就任への打診があった際に『いいですよ』と言ったのは事実。8月9日付で辞めると公表されており、そういう約束をしてはならない法律があるとは全く知らなかった」と釈明した。

 阿南氏は日本生協連の理事や全国消費者団体連絡会の事務局長を経て、12年8月から2年間、同庁長官を務めた。

 同庁によると、阿南氏は14年7月下旬、雪印メグミルクに対し、退任後に企業倫理委員会委員に就くことを約束し、実際に9月に就いた。また日本生協連にも同じ時期に、消費者活動アドバイザーへの就任を約束し、10月に就いた。いずれも報酬を得ている。【鳴海崇、小島正美】

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