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When noticing, I'm happy anytime.

しあわせはいつもうしろから

人生が変わるって言葉はすごいけど、すごくない。

最近、気になる言葉があって。

「人生を変える」とか「人生が変わる」とか。

雑誌を眺めても、はてブロをさまよっても…結構な割合で見かける。なんていうか、今の自分の人生が自分のものであって自分のものでないような感覚なのかな…もしくはこんな人生は嫌だとか。とにかく、今を帳消しにして違う人生を生きたい人が多いのかな。そういえば、こういう考え方でこんな風にしている暮らしって素敵でしょ?とこちらを操作しようとする系のブログもやたら、◯◯を始めてから人生が変わりましたとか、◯◯すれば悩まなくなったし人と比べなくていいし、ブログで◯◯仲間もできたし、これでいいんだって自信が持てるようになったので◯◯を実践すると人生が変わりますね、とかよく書いてたっけな…

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でも、迷走してたのがちょっと冷静になってきた今になると、人生が変えるとか人生が変わるっていっても、そもそも、その変わる考え方だか行動だかを選んだのは変わってしまった自分じゃなくて、その変わる前の自分では?今の納得いかない人生だか嫌な人生を歩むような考え方や行動をしているという自分が選んだ「変わる方法」をやってみて、変わった変わったと両手挙げて喜ぶってことは、その変わる前の自分に感謝した方がいいのでは?…っていうか、変わる前の自分が選んだことなんだから、実は変わってなんかいないんじゃないかって疑っていいと思うのだけど…

そんな考えがつい浮かんでしまうので、私は「人生が変わる」とか「人生が変える」とかっていう言葉をぶんぶん振り回している人は疑っています。

仕方のない不遇な私の人生はここまでで、新しく華やかで楽で私の思い通りな人生はここからスタートなんていう、人生をぶつ切りにして、ある時点を境に差し替えるっていうのは難しいというか、構造的にできないようになってるんだよね。

今までの人生の上にこの一瞬は絡め取られながら進んでいるのだと思う。