トップページ科学・医療ニュース一覧エボラウイルス 発症から9か月後にも検出
ニュース詳細

エボラウイルス 発症から9か月後にも検出
10月15日 9時44分

アメリカのCDC=疾病対策センターなどの研究チームは、エボラ出血熱から回復した男性の体液から、これまで考えられていたよりも3倍長い、発症から9か月後にエボラウイルスが検出されたと発表し、回復したあとも注意が必要だと呼びかけています。
これは、アメリカのCDCなどの研究チームが14日、アメリカの医学誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」で発表したもので、西アフリカのシエラレオネで、エボラ出血熱から回復した男性合わせて93人の体液を調べました。
その結果、発症後7か月から9か月がたった男性43人のうち11人から、エボラウイルスの一部が検出され、これは、これまで考えられていたよりも3倍の期間に当たるということです。ただ、研究チームは検出されたエボラウイルスに感染力があるかどうかは確認できていないとして、さらなる調査が必要だとしています。
エボラ出血熱を巡っては、ことし3月、リベリアで、エボラ出血熱から回復し半年近くがたった男性と性交渉をした女性が再び発症したことが分かっています。
WHOによりますと、西アフリカではエボラ出血熱から回復した人が、およそ1万6000人いるということで、回復した人が性交渉によってほかの人に感染させるリスクは低いものの、定期的に体液の検査を受けたり、性交渉する際に避妊具を使ったりするなどの注意が必要だと呼びかけています。

関連ニュース

k10010270411000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ