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茶人は不完全主義者

茶の道から見た日常。食う、寝る、生きる、考える、そして一服お茶を飲む。後悔しないで今を歩くために。

花のある生活。

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家元のいけばな展のお手伝いに行って、黄色い百合を頂いて帰ってきた。

黄色い百合の花言葉は「陽気」「偽り」らしい。

花言葉なんて、本や参考によって全く違うけど「偽りの陽気」だという雰囲気にはなんとなく納得した。

どことなく寂しげで、儚げで、それでいて明るく振舞っているような、そんな佇まいがある。

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。と言うけれど、大きな百合の花が風に揺れる姿はたしかに美人だ。

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人間は、古来から花とともに生活してきた。

生活に寄り添っているし、弔いには花を捧げるし、結婚式やお祝い事にも花を贈る

喜びにも悲しみにも、花はわれらの不断の友である。花とともに飲み、共に食らい、共に歌い、共に踊り、共に戯れる。花を飾って結婚の式をあげ、花をもって命名の式を行なう。花がなくては死んでも行けぬ。百合の花をもって礼拝し、蓮の花をもって冥想に入り、ばらや菊花をつけ、戦列を作って突撃した。さらに花言葉で話そうとまで企てた。花なくてどうして生きて行かれよう。花を奪われた世界を考えてみても恐ろしい。
茶の本より

花が生けてあるのを見ると、エネルギーをもらえる気がする。わずか短い命の中で強く咲いている花に想いを馳せる。

今日も頑張りましょう。