妊婦死亡、流産、14歳の母親……知られざる産婦人科の現場から〜大反響漫画『透明なゆりかご』作者・沖田×華さんに聞く
現代ビジネス 10月14日(水)11時1分配信
---最新2巻では妊婦死亡事故以外にも流産や14歳の母親など、産婦人科の暗い面について描かれています。今後描きたいと思っていることはありますか?
子供を殺してしまったお母さんにとても興味があります。
2巻で、母親に売春まがいのことをさせられている栗山さんという女の子のお話を描きました。栗山さんのお母さんは妊娠した時、誰の子供かわからなかったそうで、長年夜の仕事をしてきて、女の体を使うことに抵抗感の薄い人でした。自分がやってきたから娘の栗山さんもできるはずだと思っていた節があったんです。
彼女のことを描いてから、母親のバックボーンと母性には何か関わりがあるのかとずっと考えています。たとえば子供を殺した母親はどんな過去があって、親からどんなことをされたのか、などです。
私には子供がいませんし、自分の中に母性のようなものを感じたこともありません。子供がいても、かわいいと思えなくて苦しんでいるお母さんもたくさんいます。母性についてはどれだけ考えても全然答えが出ない。だから描けるかわからないのですが、いつか描きたいと思っています。
〈取材・構成:松澤夏織〉
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沖田×華 (おきた・ばっか)
1979年、富山県生まれ。高校卒業後、看護学校に通い、22歳まで看護師として病院に勤務。その後、風俗嬢になって富山、金沢、名古屋で働く。2008年、『こんなアホでも幸せになりたい』(マガジン・マガジン)でマンガ家として単行本デビュー。
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沖田×華『透明なゆりかご』
(講談社、税込み463円)
大反響を呼ぶ真実の産婦人科医院物語、早くも第2巻登場!!
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