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維新 執行部と新党側の対立激化
10月15日 5時15分

維新の党の執行部は、大阪市の橋下市長が結成する新党への対応を巡り、党の結束を乱したとして、片山参議院議員会長ら3人に続き、地域政党「大阪維新の会」に所属する国会議員らを15日にも除籍処分にする方針です。これに対し、新党側の議員は今の執行部に処分を行う権限はなく無効だとして、臨時の党大会の開催を呼びかける考えで、双方の対立は激しさを増しています。
維新の党では、離党した大阪市の橋下市長が今月下旬にも新党を結成する方針であることを踏まえ、新党側の片山参議院議員会長と馬場前国会対策委員長が14日夜、記者会見し、新党の結党大会の開催を予定している今月24日に、維新の党の臨時の党大会を開いて新たな執行部を選出し、党を分ける「分党」の方針を決めるべきだという考えを示しました。
これを受けて、維新の党の執行部は14日夜開いた臨時の執行役員会で、片山・馬場両氏と、両氏と同一歩調を取ってきた東総務会長代行の3人について、党の結束を乱したとして除籍処分とすることを決め、これに続いて、地域政党「大阪維新の会」に所属する国会議員と地方議員を、15日にも除籍処分とする方針です。
そのうえで、党執行部は、執行部側と新党側の双方に距離を置いて、今後、独自の立場で政治活動を行うことを模索している「中間派」の議員の理解も得ようと、15日午後、両院議員懇談会を開き、処分に至った経緯などを説明する考えです。
これに対し、新党側の議員は「今の執行部は、江田前代表の辞任を受けて暫定的な規定で選ばれており、処分を行う権限はない」として処分の無効を訴えるなど、反発を強めています。
新党側の議員は、「中間派」の議員らに臨時の党大会の開催に賛同するよう呼びかけることにしており、執行部側と新党側の対立は激しさを増しています。

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