DeNA:横浜スタジアム運営会社を100億円買収方針
毎日新聞 2015年10月14日 10時59分(最終更新 10月14日 11時17分)
ソーシャルゲーム大手のディー・エヌ・エー(DeNA)が、傘下のプロ野球チームの本拠地球場である横浜スタジアム(横浜市中区)の運営会社を買収する方針であることが14日、関係者の話で分かった。
順調に進めば、4年前に買収した球団「横浜DeNAベイスターズ」が11月から株式の公開買い付け(TOB)を始め、来年1月までに過半数の発行済み株式取得を目指すという。買収額は100億円前後の見通し。
国内のプロ球団の本拠地球場は別会社や自治体が所有、運営するケースが多く、高額な球場使用料が赤字経営の大きな要因とされる。DeNAは今季、主催試合の観客動員数が181万人と好調で、参入前の2011年に比べ65%も増加。球団と球場の経営が一体化することで、ファンサービスの充実などを図ると共に、赤字削減分をチームの補強費にあてられるという。関係者は「両者の間で合意はできている。まだ最終決定ではないが、買収する方向で進めている」と話した。
横浜スタジアムは横浜市、球団、民放3社の計5者が筆頭株主(各5.74%出資)で、1977年に設立された「株式会社横浜スタジアム」が管理運営している。【井沢真】