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人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

会いたい人に時間をとってもらいたい。先輩が教えてくれたシンプルな「会うための連絡のコツ」が役に立っている

コミュニケーション 恋愛 仕事術
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会いたい人に、時間をとって会ってもらうことって難しい。


「今度の木曜日に会いませんか?」
「来週空いてますか?」
「いま時間ありますか?」

そんな聞き方をしまくればいいと思っていたぼくに、先輩が言ったのです。

「そんな誘い方じゃ誘えるわけないじゃん」


教えてもらったのは、
「少しだけ」「ちょっとだけ」
という誘い文句。



Le Pied De Cochon
Le Pied De Cochon / neil conway





そんな誘い方をぼくはずっとやっていたのです。
恋愛でも、異性じゃなくても関心ある人にも。


それで返ってくるのは
「ごめんなさい、忙しくって」っていう気の無い返事とか
既読スルーとか未読スルーとか。


そしてそれを見るたびに、どんどん落ち込んでいく。
ああ、だれもじぶんに興味ないのかなぁ。
会ってみりゃそこそこ面白いのになぁ。
なんて。


そんなことをぼくはやっていて。
何だか上手くいねぇよなあおい、と。



合コンの先輩にアドバイスもらったときが、
その変わり目でした。


「それじゃあ、無理だよ。言い方ってあるでしょ」


開口一番がそれで。


どうやってますか?と聞くと、

「ほんの30分でいいんですけど、食事に行きませんか?」
「15分しかないんですけど、駅前で話せませんか?」
「1杯だけ、サクッと飲みに行きませんか?」


この「短く提案する」ことがコツだよ、と。




「今度の木曜日に会いませんか?」
「来週空いてますか?」
「いま空いてますか?」


どうしてこれじゃダメなんすか?って聞くと、
「だって逆にそれほど乗り気じゃない人に連絡された時にこう言われたらどうする?」と。

「え、めっちゃ時間取られたらいやだなあ」
「そうそれ。同じことを思われてる」


なるほど。


そういうときに、
具体的に、「本当にこれだけの時間」
って提案すれば
ああ、そんなんでいいなら、いいよ、となりやすい。


もちろん、超忙しい人や超嫌われてたら、この提案でも拒否されるけど。
「そこそこ興味あるゾーン」にいる人なら、
かなり確率は高くOKを取ってもらえる。




これはそのときのぼくにとっては目から鱗で
さっそく今までのお願いの仕方を変えていきました。



少しずつ、少しずつ。
「いいよ」と予定を入れてもらえる数が増えたのはそれからのこと。

中には、予定の間と予定の間に入れてくれる人もいましたし、
「忙しい」とか言いつつも、30分の約束の時間を1時間まで引き延ばしてくれる人も。



フットインザドアって言うらしいよ

Salmon and avocado salad
Salmon and avocado salad / Stewart Holmes


『影響力の武器』のなかでは、これは
「Foot in the door(フット イン ザ ドア)」
と紹介されています。

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか



いきなり大きな要求をすると拒否されてしまうから、
「足先から少しずつドアを通って行くように」
ちょっとした量から相手へと要求していく。


まずは15分から、
次は30分、
次は45分、
気づけば1時間、
というように。
少しずつ、少しずつ。




さらにいうと、この方法は、
以前紹介した『ぼくは愛を証明しようと思う。』の中でも
「タイムコンストレインメソッド」(長っ)という似たものが紹介されていました。
(本のなかではこれがフットインザドアだとは説明されていません)

「女に話しかけるときに、嘘でもいいから、『これからちょっと用事があって20分しかないんだけど』と言ったり、『5時から仕事があって、もう行かないといけないんだけど』と言ったりして、こっちが立ち去る時間をなるべく早く知らせるんだ。つまり、これからはじまる会話にこちらから時間制限をつける」

本の中では、どちらかというと、時間を短く制限することで時間を取ってもらいやすくするって方法。


まあ、恋愛工学にも取り入れられているってことですが
ものは使いよう。
チャンスを切り開く道具にしちゃえばいいんだと思います。
弱者には弱者のチャンスの切り開き方があっていいと思います。




実は、先日の「恋愛詐欺師シリーズ」の記事の中での例文の中にも、
さりげなくこの方法が取り入れられていたので、
どこに隠れているのかぜひ探してみてください。

copy.hatenablog.com





 ***


そういうことで、
まずは30分から。
あるいは
サクッと1杯から。




相手を誘ってみる。