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 元交際相手が勤める大学のサーバーに不正アクセスし、メールを盗み見たなどとして、福岡県警は14日、長崎大大学院助教で米国籍のヤン・ジェイソン・シャオ・チュン容疑者(34)=長崎県長与町三根郷=を不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕し、発表した。容疑を否認しているという。

 県警は、接続記録から、ヤン容疑者が昨年10月以降、6800回以上にわたって不正アクセスを繰り返し、女性のメールを削除したり勝手に送信したりしていたとみている。女性のメールアドレスから、女性の性的な画像が同僚らに送られた形跡もあり、県警はリベンジポルノ防止法違反の疑いがあるとみて調べる。

 サイバー犯罪対策課によると、逮捕容疑は今年3~4月、長崎大の研究室のパソコンやスマートフォンなどから計9回、以前交際していた40代女性が勤める福岡県内の大学の教職員用サイトに不正アクセスしたというもの。女性のIDとパスワードを入力してログインしていたという。

 ヤン容疑者は以前、この大学に在籍し、女性と交際していたが、その後別れ話になっていたという。被害に気づいた女性が県警に相談していた。

 長崎大は「誠に遺憾。今後の事態の推移を注視するとともに、厳正に対処したい」とコメントした。