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狂っているのは誰だ

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『Splatoon』のフェスはどうすれば面白くなるのだろうか?

 今年の5月に発売されたWii U用ソフト『Splatoon』の話題です。
 『Splatoon』は3~4週間に1回くらいのペースで、「二つの陣営に分かれて対戦するフェス」というイベントを開催しています。開催されるのは大体は週末の間の24時間で、この間は通常のオンライン対戦は出来ず、『Splatoon』のオンライン対戦を遊びたかったら全員フェスに強制参加という形になります。

 詳しい仕様についてはまた後で書きますが……



 私は『Spltoon』というゲームはとてつもなく面白いゲームだと思っていますが、フェスはちっとも面白いとは思えません。普段の『Splatoon』の面白さが100だとしたら、フェス期間中は2くらいの面白さのゲームになっていると思います。

 もちろん『Splatoon』を遊んでいる人の中には「フェス楽しい」「また早く次のフェスにならないかな」と思っている人もいることでしょう。「フェスは面白くない」と書くと、「(全ての人にとって)フェスは面白くない」と書いたのだと思われて「主語を大きくするな」と怒られるかも知れませんし、また発言の一部分だけを切り取って「Splatoonを全否定しているアンチがいたぞー!殺せー!」と袋叩きにされる未来も想像できます。


 しかし、私は何と言われようとフェスは全然面白いとは思えないし、この仕様では「一部の人にとっては楽しいけど、残りの大勢にとってはただただ不快なだけ」だと思います。そりゃ楽しんでいる一部の人は「楽しいぞ!」と言うでしょうが、楽しんでいない人のヘイトは溜まる一方です。
 マッチング改善のために同チーム対戦を導入したり、負けチームのもらえるサザエを増やしたり、勝率を4倍がけにしたりしても、焼け石に水です。そもそものルールが、「これでは一部の人しか面白くなりようがない」んです。

 あくまで自分の視界に入る範囲の話ですが、Twitterのタイムラインを見ていても「フェス楽しい」と言っている人はほとんど見たことがないし、「フェスはサザエを手に入れるために仕方なく参加している」という人をそこら中に見ます。



 これって、よくよく考えると深い話だと思うんです。
 フェスの仕様を決めたのは、プロデューサーなのかディレクターなのか分かりませんが、『Splatoon』のことをよく考えて熟知しているスタッフが決めたのでしょう。んで、このスタッフも「よーし!フェスは遊んでいる人が面白くないルールにするぞー」なんてことを考えたワケではなく、「面白いルール」になるようにフェスの仕様を考えて、その結果「普段が100だとすればフェスは2」と私が思っているフェスになっているのです。
 こんなに超面白いゲーム『Splatoon』を作ったスタッフであっても、全然面白くないフェスを作ってしまうのです。


 しかもです。「超面白い普段の『Splatoon』」も「全然面白くないフェスの『Splatoon』」も、キャラは一緒、ブキも一緒、操作性も一緒、ステージも一緒、「ナワバリバトル」というルールも一緒なのです。違うのはマッチングのシステムだけ。
 『スーパーマリオメーカー』で遊べる世界中のユーザーから投稿されたコースも、キャラはマリオ、操作性もマリオ、使われているギミックもマリオと共通しています。なのに、実際に遊んで見ると超面白いコースもあれば全然面白くないコースもあるんです。『マリオ』の面白さの肝はコース設計にあって、面白くない人の作ったコースは『マリオ』であっても面白くないんです。


 「超面白いゲーム」も「全然面白くないゲーム」も紙一重なのです。

 『Splatoon』の「普段」と「フェス」の落差は、それを如実に表していると思うので……「普段」と「フェス」の何が違うのか、何が狙いで「フェス」はこういう仕様になっているのか、今後の続編やアップデートで「フェス」を面白くするためにはどうしたらイイのかを今日は考えていこうと思います。


1.「普段の『Splatoon』」のマッチングシステム
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 普段の『Splatoon』でオンライン対戦を遊ぶには、大きく分けて3つの遊び方が出来ます。

・塗った面積で勝敗が決する「ナワバリバトル」をするレギュラーマッチ
 ※ フレンドが「ナワバリバトル」を遊んでいる場合は合流も可能
・敵味方が一箇所に集まりやすく殺し合いになりやすいガチマッチ
 ※ フレンドとともに挑むタッグマッチもあります
・フレンドで集まって自由なルールとステージで遊べるプライベートマッチ


 「プライベートマッチ」はフェス期間中も遊べるので今回は置いておきます。


 「レギュラーマッチ」のマッチングはスタッフのインタビューにより、「プレイスタイルの似た人」と同じ部屋に集まりやすいということが明言されています。詳しい仕様は秘密だとは思いますが、自分の体感としてもそれはすごく頷けます。

 例えば私、以前の記事に書いたように「インクに隠れて待ち伏せして相手が来たところを殺す暗殺プレイ」が嫌いなんですね。やられるのもイヤなので自分でもやりません。そうすると普段のレギュラーマッチでは暗殺プレイをする人とは、ほとんど遭遇しないんです。「流石Splatoonを遊んでいる人は暖かいなぁ」と思っていたら、フェスマッチとかガチマッチを遊ぶとそういう人にガンガン遭遇するという(笑)。
 後は、私は試合が始まった直後は「まず自陣を塗りながら進み、敵と遭遇したら撃ち合う」と動いているので、敵も味方も割とキッチリ自陣を塗る人が多いです。しかし、フェスだと「俺以外に誰も自陣を塗っていない!」ということも多々あります。

 また、これは異論のある人も多いかもしれませんが、私は「レギュラーマッチ」のマッチングは「接戦になるようなチーム分け」がされていると思っています。直近の戦績などから対戦する両チームに極端な戦力差がつかないようにチームが分けられているため、「45%vs.43%」のような接戦とか、残り10秒での大逆転劇などが頻繁に起こるのだと思うのです。
 毎試合そうだとは言いませんが、3試合に1回くらいはそういう熱い展開になるから私は『Splatoon』を「超面白いゲームだ」と思っているんですね。


 一方の「ガチマッチ」
 こちらは「S+」から「C-」までのウデマエランクにユーザーが分けられ、勝敗によりポイントが増減して、ウデマエランクの近い人達でマッチングされるため―――基本的には「実力の近い人」同士で対戦する仕様だと言えます。

 ただ、例えばサッカーのJ2であっても、「J1から落ちてきた強豪チームが1年でJ1復帰できるように死に物狂いで戦っている」チームもあれば「J3に落ちないようにチーム力を蓄えながら数年後のプレーオフ進出を狙っている」チームもあって、予算もメンバーも目的も全然違うチームがJ2という同じフィールドで戦っているように――――
 同じように「B+」というウデマエランクであっても、一時の不調で「A」帯から落ちてきた人もいれば、たまに調子良いと「B+」に上がってくるけどすぐに「B」に落ちて「B+」と「B」を行ったり来たりしている私のような人もいます。

 なので、「ガチマッチ」は「レギュラーマッチ」に比べて“必ずしも接戦になるとは限らない”のかなと思います。



 ということで、まとめると……普段の『Splatoon』は

・レギュラーマッチ=自分と似たプレイスタイルの人と一緒にプレイする
・ガチマッチ=自分に近い実力の人と一緒にプレイする


 と言えるのです。


2.「フェス期間中の『Splatoon』」のマッチングシステム
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 さて、では「フェス」はどうかというと……
 フェス期間中は「フェスマッチ」と「プライベートマッチ」の二つしか選べません。「プライベートマッチ」はポイントが入らないため今回は考えないこととして、「ガチマッチ」が選べないこと、フレンドとの合流などが出来ないことが特徴として言えますね。


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 ルールは、「レギュラーマッチ」と同じ「ナワバリバトル」です。
 「イカチーム」と「タコチーム」のように二つ用意された陣営のどちらかを選び、基本的には「イカチーム4人vs.タコチーム4人」といったように二つの陣営同士の対決になります。

 個人ポイントは、勝つと「+3点」、塗りが200ポイント以上だと「+1点」、塗りが400ポイント以上だと更に「+1点」もらえます。基本的には「勝てば+5点」「負ければ+2点」って説明したら早いかなと思います。これを一定数以上集めると「称号」が上がり、フェス終了後にもらえるスーパーサザエが増えます。
 称号の最上位「えいえん」までには184点必要らしいので、全勝すれば37戦、全敗すれば92戦かかるということですね。

 両陣営は、投票率と勝率(×4)で競い、勝った陣営はスーパーサザエが更に増量。
 スーパーサザエは装備を鍛えるのに必要なので、やりこみ勢は是非ともたくさん欲しい品なんですね。



 基本的な情報はこんなもんかな……
 ここからが本題です。

 「フェスマッチ」は、普段の「レギュラーマッチ」と同じルールですがマッチングのシステムがどうも違うみたいなのです。諸説あって「実は多少は実力ごとに分けられている」という説もあるのですが、私の体感では「全然違う実力の人をごちゃ混ぜにして対戦している」ように感じています。
 普段のレギュラーマッチでは「43%vs.45%」みたいな接戦に3回に1回くらいはなるのですが、フェスマッチだと40回に1回くらいしかなりません。基本はずっとワンサイドゲームで、「20%vs.70%」みたいな試合が多いです。

 また、先ほどもチラリと書きましたが、「レギュラーマッチ」のようにプレイスタイルの似た人だけで遊べるワケではありません。暗殺プレイをする人にしょっちゅう遭遇するし、味方は自陣を塗らないし、初期のフェスでは塗りもしなければ殺しもせずに自陣をひたすら隠れて逃げ回っている味方にも遭遇しました。

 更に、普段の「レギュラーマッチ」は“マッチングの修正”を小まめにしてもらえるので、慣れないブキに変えたりして連敗を重ねると実力の近い部屋に移されたり、自分で部屋を変えても明らかにレベルが変わったことが実感できたりするのですが……フェスマッチはそういうことがありません。
 連勝する人は40連勝とかしている一方、今回の私みたいに20連敗とかする人もいます。部屋を変えてもブキを変えても弱い相手にマッチング変更されることもなく、相手チームはずっとランク50近辺の人だったし、「20%vs.70%」みたいな圧倒的な負けばかりでした。



 こういうことを書くと、「何だよ、自分が下手くそでボロ負けしたから文句言うためにこんな記事を書いてんのかよ」って言われそうですけど……今回の大惨敗の前からこの記事は書くつもりでした。前回・前々回のフェスは私は(仲間に恵まれたこともあって)連勝を重ねましたが、「これは一体どうなんだ……?」と思っていました。
 「20%vs.70%」で負けたら全然楽しくないのは当然ですが、「70%vs.20%」で勝ち続けていても別に楽しくはありませんでした。普段の『Splatoon』でよく起こるギリギリの対決とか、最後の最後の大逆転とかが、フェスでは全然起こらないんです。だから連勝を重ねていても、「えいえんの称号まではあと10勝かー。1試合3分だからマッチング時間足してあと40分くらいで終わるかなぁ……」と作業のようにプレイしていました。スーパーサザエをもらうための労働ですよ。


 「上手い人」は、張り合いのない戦いを強いられて。
 「下手な人」は、上手い人にボコボコにされ続ける。

 本来こういう「オンライン上のイベント」って、「最近このゲームやっていなかったけどイベントあるから久々に起動しようかな」と戻ってくるきっかけのためにあるのだと思うんです。しかし、この仕様だと「フェスあるから久々に起動しようかなって人」は「ずっと続けていた人」にボコボコにされるだけだと思うんですね。

 また、フェス期間中はフェスマッチ以外の対戦は出来ません(プライベートマッチという手もありますが……)。
 そして、フェスは基本的に週末の24時間があてられています。普段の平日は忙しくてゲームできないけど、土日はガッツリとゲームを遊んじゃおうかな!という人もこの週はフェスに強制参加です。土日を利用してWii U本体と『Splatoon』を買ってきた人も、初めて起動した時からいきなりフェスに強制参加です。土日に親戚の子どもが遊びに来たから最近話題の『Splatoon』やりたいと言われて遊ばせてもフェスに強制参加です。

 そこで「20%vs.70%」みたいな圧倒的な負けっぷりで20連敗とかしたら、このゲームのことを嫌いになると思うんですよ。「久々にやったけどもう二度と起動しない」とか、「初めて遊んだけど自分にはこのゲームは向いていないんじゃないか」とか、「こんなこわいゲームぼくもうやりたくない」とか思っちゃうんじゃないかと思うのです。
 特にフェスは「自分のせいで試合に負けると、メンバーに入るポイントが減って称号の獲得が遅くなってしまう」し、「自分のせいで勝率が下がると、最後に自陣営がもらえるスーパーサザエが減る」のです。心理面でも「下手くそな自分は参加してはいけないんだ……」と思いやすい構造になっているんです。


 そういう時に「それはソイツが下手くそだから悪いんだ!下手くそなヤツの意見なんて無視すればイイんだ!」なんて私には言えません。私は常に「下手くそ」側の人間でありたいですし、「下手くそ」を切り捨てていけばその先に未来はないと思っています。
 そもそも『Splatoon』のゲーム自体が「下手くそを切り捨てるゲーム」ならばともかく、普段のマッチングシステムを考えれば『Splatoon』は「下手くそ側に寄り添ったゲーム」だと思うのですよ。自分に似たプレイスタイルの人との対戦にして、そういう人達同士でも熱い接戦になりやすいように考えられているのですから。


 だから、私は「フェス」の仕様は『Splatoon』の普段の精神に反している仕様だと思いますし、これは私が超面白いと思う『Splatoon』ではないとすら思っています。同じキャラ、同じ操作、同じステージ、同じルールですが、これは『Splatoon』ではないと思っています。


 ですが、この記事の冒頭でも書いた通り、
 この「フェス」の仕様を作った人達は、他でもない『Splatoon』を作った人達なんですよね。何故こんな風に「相反する仕様」を一つのゲームに入れてしまったのか―――それが今日の記事のポイントだと思います。



3.「フェス」は本当に全く面白くないのか?
 私はこの記事で冒頭から「フェスは面白くない」を前提に書き続けていましたが、当然「フェス楽しい」と思ってプレイしている人もいると思いますし、私もこの仕様は「ある特定の人にとってはすごく楽しい仕様」だろうと思います。


 まずはここまでのおさらい。

【普段の『Splatoon』】
・レギュラーマッチ…自分に似たプレイスタイルの人と遊べる
・ガチマッチ…自分に近い実力の人と遊べる
→なので、ギリギリの接戦になりやすい
【フェスの『Splatoon』】
・フェスマッチ…プレイスタイルも実力も全然違う人達と遊ぶことになる(多分)
→なので、圧勝か惨敗かのワンサイドゲームになりがち


 さて、これを前提にして「ある特定の人にとってはすごく楽しい」という“特定の人”とはどういう人だと思いますか?
 「上手い人は下手な人相手に連勝を重ねられるから楽しいはず」と思うでしょうか。そういう人もいなくはないと思いますが、私は「70%vs.20%」みたいなワンサイドゲームで20連勝や40連勝を続けていてもすぐに飽きる人が多いんじゃないかなーと思います。私のTwitterのタイムラインを見ても、「S+」勢な人達も特にフェスを楽しんでいるようには見えませんでした。

 私が思う、この仕様で最も「楽しい」と思える人達―――
 それは……「上手い人」と同じチームに入れてもらえた「下手な人」です。

 「下手な人」というと語弊があるかな……
 正確に言うと「上手い人に比べれば相対的に下手な人」ってとこですかね。


 『Splatoon』というゲームの「普段」は、先ほども書いたように「似たようなプレイスタイルの人」や「同じくらいの実力の人」と一緒に遊ぶ仕様です。だからギリギリの接戦になりやすいのですが……逆に言うと、私は「私と同じくらいの人」としか対戦しないんですね。
 私のガチマッチのウデマエは現在「B+」ですから、基本的には「B+」、前後として「B」や「A-」「A」くらいの人達との対戦になります。「S」や「S+」の人達が普段どんな戦いをしているのかは見られません。レギュラーマッチにはそういう分かりやすい指標はありませんが、私と「43%vs.45%」くらいの対戦をするということは、敵も味方も多分同じくらいの強さなんじゃないかなと思います。

 「フレンド合流」や「プライベートマッチ」ならば、超上手いフレンドの人と遊ぶこともありますが……フレンドを登録していない人達にとっては、フェスは「自分とは全然違う実力の人」と一緒にプレイする唯一の機会とも言えるのです。



 「フェスは強い味方チームを引き当てられるかのガチャゲー」と評している人を見たことがあるのですが、言いえて妙だなと思います。確かにそう。私は前回と前々回のフェスは「超上手いSランク・S+ランクの人達」と同じチームに入り、ずっとチーム固定のまま20連勝とかして「えいえん」まで到達できました。
 その人達は「残り1分までピンチ状態でも一気に逆転する」とか「敵陣に1人残されて相手4人に囲まれても全員倒して平然と敵陣を塗っている」とか、自分が普段一緒にプレイしている人達とは全然違う動きで、「上手い人達の見ている景色はこんななのか!」と自分もそれをちょっと味わえたんですね。そうして連勝を重ねたことで、自分もちょっと上手いんじゃないかと錯覚してしまいました。そしたら今回のフェスでは20連敗ですよ(笑)。

 私は別に上手くありませんでした。
 でも、そんな私でも上手い人達と一緒にプレイすることで、「上手い人達が見ている景色」が味わえたんですね。



 恐らく、「フェス」の仕様はこういうことを狙っているんだと思うのです。
 普段は「自分に近い人達」という狭い集団の中で遊んでいるプレイヤーを、「いつもは会わないような人達」とも一緒に遊ばせる特別な期間――――思えば「祭り」ってそういうものですよね。地域の祭りだと、知らんオッチャンとか他校の生徒とかにも遭遇して、それを不快に思うこともあれば、そこでしか得られない体験もある。文化祭とかだと普段は喋らないクラスメイトと喋るきっかけになったりして、そこに一致団結があったりもして。


 そう考えると、「フェスの狙い」自体はそんなに悪くはないんじゃないかと思うのです。
 ただ、それがこの仕様で実現出来ているのか……というのは、少し疑問ではあります。


 『Splatoon』って3Dアクションゲームですから、基本的に自分のカメラしか持っていないワケですよ。せっかく上手い人と同じチームになったり、敵になったりしても、そこで動きを学ぼうなんてことは出来ません。画面に映っているのは下手くそな私のプレイだけです。
 「超上手い人達」が敵に回って「20%vs.70%」でボロ負けしている時なんて、何がどうなっているのかさっぱり分からないままただ「どこかからか撃たれて瞬殺→復活→再出撃した途端にどこかからか撃たれて瞬殺→復活→再出撃した途端にどこかからか撃たれて瞬殺→復活」を繰り返すだけですからね(笑)。ネギトロ炭鉱で最初に降りるエリアすら敵に制圧されたことありますよ。


 『Splatoon』にはリプレイ機能がないので、「上手い人と一緒に遊ぶ楽しさ」みたいなものがあまり感じられないんですね。
 


 また、「上手い人」視点で考えると「下手な人」と一緒のチームにされるメリットは皆無です。負けるともらえるポイントが少なくなっちゃいますから、出来ることなら上手い人と組みたいと思うことでしょう。「自分とは全然違う実力の人とチームが組めて嬉しい」のは、自分より上手い人と組めた下手な人だけなんです。


 更に言うと……この仕様は、本来なら「自分の本当の実力を知れる機会」とも言えます。
 例えばフェスで20連敗している私も、普段のレギュラーマッチなら「同じくらいの実力の人との対戦」になりやすいですから4割~6割くらいは勝てているワケです。そういう私に「普段は戦わないような人達」との対戦をさせて、現実に直面させる天下一武道会なんです。複数の武道大会で優勝して“お山の大将”だったパンプットも、天下一武道会で孫悟空と対戦したら手も足も出ない―――みたいなことなんです。

 ただ、それが分かりづらい。
 対戦する相手は、「名前」と、時間さえかければ上がっていく「ランク」と「称号」しか表示されません。今自分がコテンパンにやられたのは、相手が達人だったからなのか、それとも単に自分が超弱いからだったのかが分からないんですね。天下一武道会でのパンプットならばその後の悟空が大会でどんな成績を上げたのかを観ることが出来ますが、『Splatoon』では相手の詳細を知ることは難しいです(即座にオンラインから抜けて広場でその人を探せば調べられるけど……面倒くさいですからね)。



 ということで、フェスマッチのマッチングシステムのメリット・デメリットを整理していこうと思います。

【メリット】
・「普段は一緒に遊べないような人達」とも一緒に遊べる
・上手い人と組んで連勝を重ねたり、上手い人と対戦して腕試しが出来る

【デメリット】
・ワンサイドゲームが続くので勝っても負けても張り合いがない
・「一緒に遊びたくないような人達」とも一緒に遊ばなくてはならない(例:暗殺プレイ等)
・上手い人は下手な人と組みたくないし、下手な人は自分のせいで負ける心理的圧迫が強い
・どの人が「上手い人」なのかも分からないし、プレイを観察することも出来ないので勉強にもならない



 こんなところですかねぇ……
 なので、ここからがようやく記事タイトルにした部分です。「メリット」を活かしたまま、「デメリット」を潰していく改善案を考えていこうと思います。



4.『Splatoon』のフェスはどうすれば面白くなるのだろうか?

改善案1:「観戦&応援モード」を作る
 これは流石にアップデートでどうにかなるものではないと思うので、実現するのなら次世代機による続編でかなーと思います。

 イメージとしては『スマブラ』シリーズにおける「大観戦モード」です。
 『スマブラ』の方では勝者を予想して賭けることが出来ますが……こちらはイカチームならイカチーム、タコチームならタコチームといったカンジに「自陣営の応援をして勝つとポイントが少しもらえる」みたいな形にすれば下手な人でもチームの足を引っ張らずに参加できるかなぁと思います。

 同時接続は流石に厳しいと思うので、少し前に行われた複数の試合から、プレイヤーの「ランク」や「ウデマエ」「ブキ」「称号」「最近の戦績」などから観戦する試合を選べて――――観戦する側は自分より上手い人のプレイを観ることが出来て、凄いと思ったところで「いいね!」ボタンを押すことが出来る。観戦される側は後に「どのタイミングでいいね!を押してもらったのか」を教えてもらえて、押された数によってポイントが増える―――みたいなイメージかな。

 非同時接続だけど、一緒のチームに参加している“仲間”を感じられる仕様にすればチーム戦としてもっと盛り上がるんじゃないかなぁと思います。


改善案2:対戦前に、それぞれのプレイヤーに「○連勝中」という表示が出るようにする
 これはアップデートでも何とか出来そうな案です。
 現在のフェスの仕様だと、敵も味方も「名前」と「ランク」と「称号」しか表示されません。「ランク」と「称号」は時間さえかければ上がっていくものなので、強さの指標にはならないんですね。なので、敵も味方も強いか弱いかさっぱり分かりません。

 普段の『Splatoon』はそれでイイと思うのですが、フェスは「普段は戦わないような人達と一緒に戦う特別な期間」なワケですから、今マッチングしている敵と味方の強さが事前に分かるように「この人は○連勝中ですよ」と表示すればイイんじゃないかと思うのです。
 そうすれば「今部屋に入ってきたこの味方は頼りになるぞ」と分かるし、「連勝中のこの敵は俺が止めてやる!」と燃える要素にもなると思うのです。連勝が起こりやすいフェスなら、こういうのも面白いんじゃないかと思います。


 「連勝中のチーム同士で対戦しやすい」仕様にするかは、意見が分かれるところですが……
 特にそういう仕様でない方が、「こっちまだ連勝していないメンツなのに、相手全員20連勝中かよ!」と対戦前から絶望したり、「こっち13連勝中だけど、相手15連勝中か!負けないぞー!」と気合入ったり、「唯一10連勝中だった○○さんが部屋から抜けたー!もう終わりだー!」という一喜一憂があったりすると思うので、私は今の仕様のまま「連勝中の表示だけする」のが面白いかなと思います。

 「20%vs.70%」のボロ負けをしても、相手が20連勝中とかなら納得は出来るでしょうしね。


改善案3:「ナワバリバトル」以外の遊びも取り込む
 フェスマッチが「ナワバリバトル」のみなのは、マッチングが分散することを避けるためだろうと思います。フェスの仕様を決めた時点では『Splatoon』は世界中でまだ1本も売れていなかった時期でしょうし、参加者がどのくらいいるのか読めなかったからこそのこの仕様だと思うんですね。

 しかし、これだけヒットしたのなら参加者だって相当なものになっているでしょうし、同チーム対戦もアリにしたのだから、複数のルールを選べるようにしても対戦相手がいないってことにもならないんじゃないかと思うのです。

 んで、「ナワバリバトル」以外のルールも選べるようにするとなると何を採用するのかというと……当たり前ですけど「ガチマッチ」の3つのルールは候補ですよね。
 あとは、「イカジャンプ」などのミニゲーム。フェス期間中に高得点を上げた人はトップ1000人までは発表されて、その成績によってスーパーサザエがもらえる&最終結果に加味されるとか。これなら「ナワバリバトル」苦手だけど「イカジャンプ」は得意だって人もチームに貢献できます。

 というか、せっかく「フェス」という祭りなんだから「フェス期間中にしか遊べない出店」みたいなのも本当は欲しいんですよね。「射的」とか「輪投げ」とかなら、『Splatoon』の操作のまんまで遊べますし。「型抜き」はMiiverseを活用して、誰かのプレイの足跡が店先に並べられていたりすると楽しそう。まぁ、作るのは手間がかかるので「フェス専用」にしてまで作る必要あるのかって疑問はありますが。


改善案4:いっそのこと天下一武道会にする
 何を言ってんだと思われそうですが……
 「フェス」は現在3~4週間に1回、週末の内の24時間がフェスになってフェス以外の対戦が出来ない仕様になっています。フェスに参加したいけど週末には予定があるから参加できないとか、家族と一緒に遊んでいるから24時間では「えいえん」まで辿りつけないとか、フェス嫌いだけどフェス期間中はフェス以外のことが出来ないからその時間は我慢してフェスやっている――――という不満をよく目にします。

 更に、投票率が偏ると挽回のしようもありませんから、お題が発表された時点で8割くらいはもう「勝敗が決した」とも言えてしまうと思うんですね。



 こうした不満を解消するために、続編では「24時間は全員強制参加なイベント」を辞めて「1~2週間かけて行われる参加したい人だけ参加できる大会」みたいなカンジにすればイイんじゃないかなと思うんです。どっちのチームが勝ったかも、その大会の成績上位者の数で決めるとか。
 例えば『Splatoon』の試射会とか、『トライフォース3銃士』の試勇会とか、『リアル脱出ゲーム×ニンテンドー3DS「超破壊計画からの脱出」』みたいに、開催時間を予め幾つも決めておいて参加する人は参加できる時間を予約しておく―――みたいなカンジで。


 対戦は「イカチーム4人vs.タコチーム4人」みたいな形にしますが、連勝を重ねた人同士が対戦する擬似トーナメント戦みたいな形にすれば、後半になればなるほど「同じくらいの実力同士の対戦」になるし、決勝戦・準決勝戦・準々決勝戦あたりは動画にしてアーカイブス化しても面白そうです。
 そうすれば「決勝まで進んだイカチームの○○さん、がんばれー」みたいな結束も生まれるでしょうし、それぞれのプレイヤーごとにチームを背負って戦う意識みたいなものも生まれそうです。


 これだけの人数が参加するオンラインゲームでトーナメント戦をしようとするとすごい競争率になるんじゃないか?と思わなくもないですが、仮に大会の拘束時間を1時間半として、「ナワバリバトル」は1試合3分なので開始前・開始後の時間を足して5分と考えたら、18試合行うことが出来ます。
 そうすると……多分、トーナメント戦は2の18乗で262144チームが参加、1チームが4人なので1048576人が参加できる計算なのかな……違うかな。どうなのかな。多すぎるんじゃないかな(笑)。

 実際には、「イカチーム4人vs.タコチーム4人」という形にすると厳密なトーナメント戦にはならないんですけどね。決勝が同チーム対決とかになりかねませんし、やるのならメンバー4人固定よりも毎回マッチングでメンバーが変わる方が面白そうですし。



 まぁ……そういう細かい部分は置いといて、改善案1の「観戦&応援」要素と、改善案2の「連勝中の表示」の要素を足して、こういう大会にした方が盛り上がるんじゃないかなと考えました。


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 重ね重ね、『Splatoon』のフェスが大好きで「このままでイイ」「別に仕様を変えてくれるな」「とりあえず文句ばっか言っているやまなしは死ね」と思っている人もいるんだろうとは思います。それは分かります。それは分かりますが、私はやっぱり現状のこのフェスを「楽しい」とは思えませんし。「どうして楽しくないのか」は言語化しておかなければならないと思ったのです。


 私自身、今回のフェスは計算してみたら4勝36敗という大惨敗でした。
 途中で「このまま続けてもイカチームの勝率を下げるだけだ」と思ったので、今回は「えいえん」にたどりつく前にプレイをやめてしまいました。『Splatoon』を始めて、フェスで「えいえん」までたどりつけなかったのは初めてだったので、これをいい機会に『Splatoon』からは距離を置こうかなと思っています。引き止めて欲しくて書いているとかじゃないので、そういうコメントは勘弁してくださいね。

 現在のフェスの仕様を見ても分かる通り、このゲーム「ずっと続けている人」には優しいけれど、「久々に再開しようかなという人」には厳しいゲームだと思うんです。それは「そういうゲームだから」なだけで、良い←→悪いという話ではなく、そういうゲームなんです。
 んで、私はもうそれについていけないんです。『Splatoon』だけやっているワケにもいかないし、でも「フェスがあるから久々にプレイしようっと」と再開しても20連敗するし、それでチームに迷惑をかけ続けるのは胃が痛くて、心が折れてしまいました。



 なので、アップデートなり続編なりで「新たなフェス」が開催されることがあったのなら、そういう人でも楽しめる仕様にして欲しいなという思いを込めてこの記事を書きました。


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