残業時間自慢が色んなブログで流行っているらしい。
ただ、残業時間が長いといってもその中身の密度はどうなんだろうか?だらだらやって長時間残業という人なら、俺の会社にもたくさんいる。
stargazer-myoue.hatenablog.com
俺は他のブロガーの残業の「時間の長さ」だけに着目していることが気になる。そして、みんな一時的に体を壊したが、今は割と元気そうだ。
俺は午前9時から午後6時の会社で働いている。7年前の俺は、会社で初めて導入された総合職育成コースに抜擢された。自分の席が2階の営業と3階の総務に用意され(ちなみに1階は受付、来客用の待合スペース、奥に応接室、1階の半分は駐車場になっています)、朝から夕方ちょっと前まで営業に籍を置き、夕方から帰るまで事務に籍を置いていた。
ただ、それは建前であって、実際は朝から晩まで営業かつ事務で、社外では営業しながら総務から問い合わせが入り、社内では携帯で呼ばれる度に、2階と3階を往復しながら、社外・社内を問わず走り回っていた。もちろん、そんなやり方で仕事が定時に終わるはずもなく、半年後には朝7時から9時前まで総務で事務の仕事を片付け、9時から外回り、だいたい午後3時から5時の間で会社に戻り、営業の席で机に乗せられた書類を片付け、3階に上がって総務の席で帰るまで事務仕事をやっていた。5時から事務の仕事を始めて定時の6時に上がれるわけもなく、気付いたら午後9時から10時が当たり前になっていた。
だから、俺の残業時間は月100時間となる。
ただ、実際は休日出勤しなければ事務の仕事は追いつかなかったし、事務の仲間と打合せの必要がある場合は、昼飯を食わずに会社に戻り、午後一で打合せして、午後2時には営業先や他の営業所やグループ会社に行ったから、約2年間はほとんど休みがなかった。その頃の昼食は朝買ったゼリー飲料を運転中に飲むのが当たり前になっていた。
もちろん、人間の集中力はそんなに持つわけがなく、俺は毎日夕方と夜にエナジードリンクを2本以上飲んだ。一日中、ブラックタブレットを20分おきに噛み砕いて運転し、電卓をたたいた。
そんな生活を丸2年やっていたら、30代で「若年性パーキンソン病」という難病になってしまった。
俺が営業だけ、事務だけなら、いくらでも仕事をさぼる時間を作れただろう。そしたら、病気にもならなかったと思う。しかし、営業と事務のハイブリット職は自己完結できる仕事だったため、俺の上司ですら俺の仕事量を把握できていなかった。営業部長は俺に0.8人前の仕事を振り、総務部長は俺に0.6人前振った。足したら1.4人分だ。忙しい時はたぶん1.8人前の仕事になっていたと思う。仕事の量を正確に振り分けるの無理だし、営業部長と総務部長は意思疎通が取れていなかったので、俺はかなり無理を強いられた。
最悪なのは、初の総合職・幹部候補育成の対象だったため、営業にも総務にも俺の席はあったが、俺の居場所はなかったし、仲間もいなかった。先輩も同僚も俺に手を貸してくれなかったのだ。
俺の病気が判明した後、長時間の運転は危ないし、営業先で倒れられたら困るからとの判断で俺は総務だけに籍を置くことになる。
それが、かれこれ5年前になる。その頃の総務は俺に冷たく、病気にも理解がなかった。営業職への不満のはけ口は全部、元営業の俺にきた。ただ、俺は営業兼事務だったので、総務には前から席があったはずなんだが、総務のみんなとはほとんど夕方しか会えなかったためか、当時の総務の人は俺を営業職が総務に席を間借りしているとしか思っていなかったのだと思う。
当時の俺はしっかり残業申請を出していた。しかし、一緒に残業していた他の残業常連組は残業代目当ての奴ばかりで、俺はその仲間だと上司には思われていた。だから、俺は休みなく働いてなんとか締切に間に合わせていたが、他のさぼり魔の人と同じで仕事に余裕があると思われていた。
まあ、今では俺は総務でも自他認めるエースになり、総合職コースからは脱線して出世の道は閉ざされたが、かつて得た営業職の色を残した事務職として、総務の人が嫌がる営業寄りの仕事をやっている。おかげで、社内では俺にしかできないポジションを確保できた。
しかし、俺の体は治らない。
進行性の病気なんで、日に日につらくなる。週末になると体中の筋肉がこわばって痛い。手を伸ばすだけで激痛が走るときもある。正直、肉体的にも精神的にもつらいと思うことはある。
ただ、幸いなことに、俺が総務に籍を本格的においてから5年たった今、俺の職場はハーレムになった。もう、俺は毎日にやけている。笑顔が絶えないのさ。
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今でこそ、仕事が楽しく、たまの残業も笑っていられるが、当時の俺はいつも歯を食いしばってイライラしていた。
病気になったから、総務に移って今の職場環境になったが、もし病気になっていなかったら、たぶん過労死していただろう。
だからこそ俺は言いたい。体を壊すような残業はするな!そして、働く女性は美しい!残業タイムは同僚女性とプライベートな話が出来て超楽しい!病気は治らないけど、そんなことは大したことではないのさ。だって、毎日、会社に行くのが楽しいのだから!病気になっても楽しく働けるのは俺が運がいいからであって、普通はそうはいかないだろう。朝から晩まで休まず働いて残業が続くのなら、俺みたいに手遅れになる前に、会社を辞めることを薦める。
無職になるほうが死ぬよりましなんだから。
(amazonでは在庫がないみたいですが、上記「若年性パーキンソン病を生きる」を読んで頂ければ若年性パーキンソン病患者の現状を理解してもらえると思います。特に、P.61からの「男性若年性患者の苦悩」を読んでもらいたいです。)
【10/13、23:00追記】
パーキンソン病は長時間労働したからなる病気というわけではありません。原因としては、遺伝的要因とその他の原因不明の要因があります。特に高齢者に多い病気であり、若い人の発症は遺伝的要因の場合が多いです。症状も進行状況も人それぞれです。見た目も普通の人と変わりがないため理解のされにくい病気です。ドーパミンという脳から出る「やる気」を起こす物質が減少することで発症します。
俺の場合は、カフェインの過剰摂取と仕事中にいつの間にか泣いてしまうほど精神がまいってしまうような働き方をしていたため、体がブレーキをかけてくれたのだと思います。原因不明の病気ではありますが、若年性で発症する人の多くの体験談では、同じ境遇の人が多いです。俺の場合は壊した場所が腰とか胃ではなく、脳の一部だっただけです。それと、手の震えは一切なく、体のこわばり、すくみ足、自律神経の狂いによる起立性めまいと体温維持機能の不全、それと心臓機能の低下だけです。どれも事務仕事だからそれほど影響は出ていません。ただ、やたらと汗を書くのと、胸が苦しくなることがあるぐらいなもんです。病気の影響かギャンブル依存、恋愛依存にはなっています。ただ、これはいい方向に向いているため今のところは問題になっていません。
もし、今現在パーキンソン病または若年性パーキンソン病になっている方、または、その疑いがある方は、とにかく、心筋シンチグラフィを早めに受けてください。