昭和二十年八さいの日記
「ぼく、キノコ雲を見たんだ」
その少年は、「おくにのために」死ぬ覚悟だった。八歳だった佐木隆三氏が少年の心象を書き、7歳だった黒田征太郎氏が渾身の気迫で絵を描いた。リアルなHIROSHIMAとNAGASAKI。そして平和と命への希求が描かれた〈イノチの絵本〉
佐木隆三
さき・りゅうぞう
さき・りゅうぞう
1937年4月15日朝鮮咸鏡北道穏城郡訓戒面豊舞洞167番地で生まれる。
1941年12月末朝鮮から関釜連絡船で広島県高田郡小田村へ帰国。
1950年6月広島県高田郡小田村中学校から八幡市立花尾中学校へ編入。
1956年4月福岡県立八幡中央高校を卒業して八幡製鉄所入社。
1963年5月「ジャンケンポン協定」で第3回日本文学賞を受賞。
1976年2月「復讐するは我にあり」で第74回直木賞を受賞。
1991年6月「身分帳」で第2回伊藤整文学賞を受賞。
2006年11月北九州市立文学館の初代館長に就任。
黒田征太郎
くろだ・せいたろう
くろだ・せいたろう
1939年大阪生まれ。画家・イラストレーター。 米軍軍用船乗務員など多くの職業を経て、1969年、長友啓典氏とK2設立。1992年よりニューヨークにアトリエを構え、国内・国外で幅広く活動。 主な作品『KAKIBAKI』『戦争童話集・全4巻』『風切る翼』『もじと絵』『リオ 旅に出た川』他多数。2004年「PIKADON PROJECT」を開始。2009年活動の拠点を北九州市に移し、ライブペインティングや壁画制作等を精力的に展開。3.11の震災以降は東北にしばしば出かけ、表現者として全力投入している。近作絵本に『火の話』『昭和二十年八さいの日記』(文・佐木隆三)、『水の話』(文・近藤等則)、『土の話』(文・小泉武夫)、『岩になった鯨』(文・ふくもとまんじ)がある。
関連書籍
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| 戦後誌 | |
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