皆様はポジティブ思考ですか、それともネガティブ思考ですか。
私はネガティブ思考で、以前はそれがとてもいやだったのですが、最近では、ネガティブでもポジティブでも、どっちでもいいのではないか、一長一短なのではないだろうか……と思うようになりました。
本日は、「ネガティブ」に関して私が知っている情報や、考えたことを書いてみたいと思います。
人間の習慣的な思考の80%がネガティブ
一時期私は、どうして自分はこんなにネガティブなんだろう……と悩んでいたのですが、ある時、以下のような文章をネットで見つけました。
人は1日に6万個の物事を考えていて、その95%は前日も前々日も考えていたことだと言われています。
しかも、その習慣的な思考の80%はネガティブなものである、という研究結果もあります。
つまりほとんどの人は、約4万5千個ものネガティブな思考を毎日繰り返している、ということです。
ポジティブの意味を知って仕事の効率を2倍にする7つの技
「ほとんどの人」が毎日ネガティブなことを考えている……!
これを知った時はかなりの衝撃を受けました。
それと同時に、自分だけがネガティブな訳ではないんだと、少し気が楽になりました。
"ネガティブのまま考え続けて前に進む人は強い"
上記は、お笑い芸人、ドランクドラゴン鈴木拓さんのお言葉です。
この方は、自分がネガティブであることを受け止めて、しかもそれを笑いにしているすごい方だと思います。
これまでいろんなことでお悩みになって、今はもう人生を達観してらっしゃるのかもしれません。
上のインタビュー記事を読んで、そのように感じました。
作家にはネガティブな人が多そう
読むとまァどんよりします。しかし2つとも紛れもない名作です。
また、私の好きな江戸川乱歩も、随筆でネガティブなことばかり書いています。
例えば以下のような感じです。
恋愛ばかりでなく、すべての物の考え方が誰とも一致しなかった。
しかし孤独に徹する勇気もなく、犯罪者にもなれず、自殺するほどの強い情熱もなく、結局偽善的(仮面的)に世間と交わって行くほかはなかった。
江戸川乱歩「我が青春記」
乱歩は割と小さい頃からネガティブだったらしく、作家になってからしばらく経ってもやはりネガティブのまま、時には自らの作品への嫌悪から休筆したりしつつ、代表作「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「鏡地獄」「パノラマ島奇談」「陰獣」「芋虫」「押絵と旅する男」などを執筆します。
これら全てが作家デビューから10年以内に書かれています。
しかし、その後乱歩はお酒が飲めるようになり、厭人癖がすっかり直って明るい性格になります。
それと共に、ネガティブだった頃のような、あやしい魅力にあふれた小説を書けなくなってしまったのでした。
ネガティブは、作家や芸術家にとっては、創作の源になり得るのかもしれません。
でもやっぱりネガティブは辛い……という場合
私は以上のことなどから、「ネガティブを無理にポジティブにする必要はないのではないか」と思うようになりました。
ただ、ネガティブであることがその方の負担になったり、生活に支障が出ているのであれば、少しだけ気持ちをポジティブ寄りにした方がいいかもしれません。
以下はおすすめのネガティブ脱却法です。
ネガティブなことを考えてしまった時用に、終わらせる合図を作る
以前何かの本で読んだのですが、切り替え下手な方は、ネガティブなことを考え出すと延々とそのことについて考えてしまうので、考えても解決しないようなことであれば、「はい、ここまで」という合図として、手首につけた輪ゴムをパチンと弾くといい、ということでした。
特に輪ゴムを使わなくても、片方の手でもう片方の手首をパチンと叩くとか、顔の前で両手をパンと合わせるとか、実践しやすい合図でいいと思います。
その後はそのネガティブなことを再び考えてしまわないように、体を動かすのが良さそうです。
ラジオ体操
体を動かす、といえば、ラジオ体操はやっぱりとても健康にいいそうです。
ラジオ体操は、人間の体をまんべんなく動かすために必要な運動を組み合わせてつくられています。
しかも、健康な人なら負荷も少なく、だれでも手軽にできる体操です。
全国ラジオ体操連盟
ウォーキングやジョギングももちろん健康にいいと思いますが、天候や気温により、外に出て運動するのがどうしても億劫に感じられる時もあるのではないでしょうか。
その点ラジオ体操であれば、屋内でそれほど場所も取らずに、しかも思い立ったらすぐに出来ます。
ネガティブなことを考えずに済み、健康にもいいので一石二鳥です。
日光を浴びる
日光浴により、「セロトニン」という幸せホルモンと言われる脳内物質が増えるそうです。
他にも免疫力が上がったり、骨が丈夫になるという効果があるとか。
ただ、浴びすぎても良くないそうで、目安は週3日、1日15分程度とのことです。
後書き
突然ですが皆様、いつもコメントやスターを頂きまして、誠にありがとうございます!
私はそれを拝見して、嬉しさのあまりひとりでニヤニヤしているのですが、先日、ある記事のコメントにハッとさせらました。
それは、
というものでした。
まず私は、「死ぬほど苦しい」という言葉に胸が締め付けられました。
数年前、私は人間関係がうまくいかず、毎日のように泣いてばかりの生活を送っていました。
しかし以下の記事にも書きましたが、
広汎性発達障害の診断を受けるメリットはあるか~そして精神科に行ったきっかけ~ - 広汎性発達障害の女がたまに毒を吐くブログ
私はどんなに辛くても、泣きながらしっかりご飯を食べて、泣きながらしっかり寝るという、その点においては図太い神経の持ち主であったので、幸いうつ病にならずに済みました。
しかし数年経った今でも、あの頃のことを思い出すと、ちょっと涙が出て来ます。
このコメントを書いてくださった方は、「死ぬほど」ということですから、あの頃の私より、何倍も苦しんでいらっしゃるのではないか……。
そう思うと、本当に胸が苦しくなりました。
また、「この人は明るそう」というお言葉には大変驚かされました。
私は自分のことを、ものすごくネガティブな人間だと思っているからです。
しかし冒頭でも書きましたが、ネガティブでもポジティブでも、それぞれの良さがあると思えるようになったので、今は特にどちらでもいいかなという気持ちです。
ネガティブとポジティブの混ざり具合が、その人の個性なのかもしれません。
上のコメントを書いてくださった方や、自分をネガティブだと思って悩んでいる方の気持ちが、少しでも楽になれば……と思いまして、このような記事を書かせて頂きました。
最後に、悩める全てのネガティブな方々に、画家ロートレックの素敵な言葉をお送りします。
人間は醜い、されど人生は美しい
画家ロートレックの言葉