2015年10月13日23時47分
血管内のコレステロールなどのかたまりを削り取る「ロータブレーター」という医療機器に使うワイヤが体内で破損し、死亡する例が米国であったとして、機器を販売するボストン・サイエンティフィックジャパン(東京)が13日、ワイヤの自主回収を始めた。
先端部にダイヤモンドの粒がついたワイヤを血管内に入れ、高速で回転させる器具で、狭くなった心臓の冠動脈を広げるのに使う。今年7月以降、ワイヤが切れる事例が米国で3件相次ぎ、先端部が体内に残った1件では患者が死亡したという。因果関係は調査中だが、同様の事例が起こる可能性があるとして全世界で回収を決めた。
国内では計320本が出荷されたという。同社は、国内でワイヤが切れた例は把握していないとしている。
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朝日新聞社会部
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