野党・新政治民主連合の鄭清来(チョン・チョンレ)最高委員は12日、歴史教科書の国定化をめぐる問題に関し「国定教科書は安倍教科書、クーデター教科書だ」と批判した。
鄭氏はこの日、国会内で行われた党最高委員会議の席上、国定化問題について「これは政治理念をめぐる論争ではなく、善と悪、正義と不義の戦いだ」として、冒頭のように述べた。
鄭氏は「世界的に教科書は検定・認定制度にとどまらず、自由発行体制を取る傾向にあり、全体主義や独裁体制の教科書といえる国定教科書は、北朝鮮とベトナム、スリランカ、モンゴルの4カ国ぐらいにすぎない」と指摘した。
また鄭氏は「ドイツのナチス政権下、日本の軍国主義時代、韓国の維新政権(朴正煕〈パク・チョンヒ〉政権後半の独裁体制)下では国定教科書を発行していた。(韓国が教科書を再び国定化することで)日本の安倍政権に対し『侵略を否定し、歴史を歪曲(わいきょく)している』『慰安婦問題について謝罪せよ』などと言う資格があるのか」と批判した。
鄭氏はその上で「野党が真っ向から立ち上がり、セヌリ党政権の教科書国定化の動きを阻止していく。朴正煕は軍事クーデター、朴槿恵(パク・クンヘ)は歴史クーデターを起こす『父伝女伝』なのか」と主張した。