朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は13日、オバマ大統領との韓米首脳会談(現地時間16日)のため米国に向けて出国するが、会談を前にちまたでは韓米関係の新たな領域を意味する「ニューフロンティア」という言葉が使われ始めている。大統領府の関係者は11日、今回の朴大統領訪米のキーワードとして「韓米同盟」「北朝鮮の核問題」に加え「ニューフロンティア」という言葉を使った。米国のリッパート駐韓大使も8日の会見でこの言葉に3回言及している。
「ニューフロンティア」が強調される背景について、韓国外交部(省に相当)OBのある人物は「米国の立場からすれば、これまでは『米国が一方的に与えるだけの同盟』という認識が強かった」とした上で「韓国の国力が高まった2000年代以降、米国は彼らが関心を持つ気候変動や世界の医療問題などで韓国に協力を求め始めた」と語る。韓国政府はこれらの要求にこれまで形だけの対応しかしてこなかったが、最近になって米国の言い分を真剣に聞き始めたという。現政権発足後、米国国内で「韓国は中国に大きく傾斜している」といった不満が高まっていることもあり、米国が要求してきた「ニューフロンティア」について韓国も積極的に対応し始めたということだ。