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「撃墜はロシア製ミサイル」オランダ政府が報告書
10月13日 22時45分

「撃墜はロシア製ミサイル」オランダ政府が報告書
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去年7月、ウクライナ東部で撃墜されたマレーシア航空の旅客機について原因を調査してきたオランダ政府の安全委員会は、13日、旅客機はロシア製の地対空ミサイルによって撃墜されたと結論づける最終報告書をまとめました。
この事件は、去年7月17日、乗客乗員298人を乗せてオランダからマレーシアに向かっていたマレーシア航空の旅客機が、ウクライナ東部で何者かに撃墜されたものです。
原因の調査を進めてきたオランダ政府の安全委員会は、13日、オランダ南部の空軍基地で復元された実物の旅客機を前に記者会見を開き、最終報告書を発表しました。
それによりますと、現場から回収した機体の残がいの分析から、操縦席の左上部外側から強い衝撃をもたらす数百に及ぶ破片が機体を貫いていたことや、墜落直前、操縦席のボイスレコーダーに高周波の衝撃音が記録されていたことが分かり、ミサイルの弾頭が機体間近で爆発し、その衝撃で旅客機が空中で破壊されたとしています。そして、ミサイルは見つかった破片の形状や塗料などからロシア製の地対空ミサイル「ブーク」であると結論づけました。
ただ、ミサイルの発射地点については、撃墜地点の周辺320平方キロメートルの地域としながらも詳細は不明としており、誰が撃墜したのかは分かっていません。
事件を巡っては、ウクライナや欧米が親ロシア派が撃墜したとの見方を示す一方、親ロシア派とロシアはウクライナ軍の関与を主張し、真っ向から対立しています。
撃墜の実行犯についてはオランダやマレーシアなど関係国で作る合同捜査チームが捜査に当たっており、真相が解明されるのか注目されます。

マレーシア政府「正義を追及」

マレーシア航空の旅客機がロシア製のミサイルで撃墜されたとする最終報告書がまとまったことを受けて、マレーシア政府は13日、声明を発表し、「報告書が出されたことで、マレーシア政府を含む合同捜査チームは、より堅い決意を持って正義を追及する」として、オランダなどとともに事件に関わった者の特定に向けて全力を挙げる立場を示しました。
そのうえで、「国際法廷の設置に向けて取り組みを進めている」として、国際的な司法の場で事件に関わった者を裁きにかけるよう求めていくとしています。

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