緊急インタビュー!仏学者エマニュエル・トッド「VW事件から見えてくる ドイツ最大の弱点」 ~やっぱりドイツが世界をダメにする?

2015年10月12日(月) 週刊現代

週刊現代経済の死角

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ヒトラーのような経営者が生まれる?

トッド氏は著書でこう書いている。

「数世紀に及ぶ長い期間に注目する歴史家の観点から見て、アメリカとドイツは同じ諸価値を共有していない。大不況の経済的ストレスに直面したとき、リベラルな民主主義の国であるアメリカはルーズベルトを誕生させた。ところが、権威主義的で不平等な文化の国であるドイツはヒトラーを生み出したのだ」

危機に直面した時に、どう立ち振る舞えるか。いまフォルクスワーゲンに問われている最大の課題はそこにある。

果たして創業以来の危機に見舞われたフォルクスワーゲンが、「ヒトラー」のような経営トップをかつぎあげてしまう危険性はないのか。幹部たちがモラルを忘れてしまうほどに追い詰められた「精神的不安」とは、一体どういうものだったのか。その不安がいかにして、今世紀最大かつ最悪の不正を手招きしてしまったのか。

VW事件は、われわれに多くの課題を突き付けている。

「週刊現代」2015年10月17日号より


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