チリ地震:津波確認は北海道から沖縄までの19都道県に
毎日新聞 2015年09月18日 19時34分
気象庁は18日午前3時、南米チリ中部沖で17日朝に発生したマグニチュード(M)8.3の地震を受け、北海道から沖縄県の太平洋沿岸の20都道県に津波注意報を出した。18日午前6時過ぎから三陸沿岸などに津波の第1波が到達し、岩手県の久慈港で全国で最も高い80センチの津波が観測された。この津波による目立った被害はなく、気象庁は同日午後4時40分にすべての注意報を解除した。
気象庁は、今後も1日程度は海面変動が続く可能性があるとして、海中での作業などに注意を呼び掛けている。津波が確認されたのは、北海道から沖縄までの19都道県。久慈港以外では、北海道えりも町で50センチ、茨城県大洗町で40センチだった。
南米など遠方で起きた巨大地震による津波が日本に到達する場合、第1波よりも第2波以降が大きい傾向があり、今回も各地で午後1時以降に最大の高さが観測された。南米で起きた地震で津波が到達したのは2014年4月以来。【久野華代】