ビートたけし

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12日放送の「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)で、ビートたけしがミニマリストの考えに対し、意見する一幕があった。

番組では「厚切りジェイソンが泊まって調査!ちょっと変わった日本人!」と題した企画で、厚切りジェイソンがミニマリストの佐々木典士さん宅に宿泊したVTRを紹介。

ミニマリストとは、最小限主義者であり、必要最低限のモノで生きている人々を意味する。たけしは映像前、ミニマリストについて「金ないやつだろ」「お金がなくて、何も買えないやつじゃないの?」と、貧乏扱いしていた。

VTRによれば、佐々木さん宅ではリビングに椅子もテーブルもテレビもなかった。持ち物は約150アイテムほどで物欲も乏しく、月に10万円があれば楽しく暮らせるそう。また、食生活もミニマルになるため暴飲暴食がなくなり、健康的になれるなどのメリットがあるようだ。

ほかにも、仕事面で効率的に作業がこなせるようになるなどの変化があったと、VTRでは伝えている。ちなみに、アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏もミニマリストだ。

映像後、スタジオでは「ミニマリスト“モノを持たない人”は本当に幸せなのか?」をテーマに議論を開始。その中で阿川佐和子は、無駄こそが人間の良さだと切り出し、ミニマリストに疑問を呈する。すると、たけしも「文化っていうのは無駄だからね」と、無駄の必要性を訴えたのだ。

たけしは、文化的価値のあるものや、現代に受け継がれている文化について「全部、独裁者の(無駄から生まれた)もの」と語り出す。ピラミッドなどをはじめとする歴史的建造物や、時計などの装飾品は、過去の独裁者や権力者が強引に作らせたものであるが、ここから文化が発展したのだと指摘していた。

そのため、たけしはミニマリストの無欲な生活からは、文化的価値の発展や創造が難しいと感じたようで、「慎ましく生きたら『文化ってあるのかな?』って(思っちゃう)」と意見していた。

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