10日放送の「世界ふしぎ発見!」(TBS系)で、東京大学名誉教授の青柳正規氏が、古代ローマの奴隷は現代のサラリーマンのような存在だと語る一幕があった。

番組では「イタリア ポンペイ グリーンマンとグリーンレディの謎」と題して、 ミステリーハンターの竹内海南江が、古代ローマ・ポンペイ繁栄の歴史を紐解いた。

取材VTRでは、古代ローマのポンペイの文化を「人類史上最も幸福な時代」と紹介すると、当時の人口4割程度を占めていたという奴隷について、青柳氏に解説を求めた。

青柳氏は、40年以上もポンペイ周辺で発掘調査をしており、日本の古代ローマ研究の第一人者だという。

竹内は、青柳氏に「古代ローマと言う時代が、人類の歴史において、豊かな時代だったと言われているんですけど。でも、奴隷がいましたよね?」「古代ローマにおける奴隷は、どういった存在だったんでしょうか?」と質問をぶつけた。

すると、青柳氏は「我々の頭の中に奴隷というのが、アメリカにおけるアフリカから連れてきた奴隷のイメージが非常に強いと思うんですよ」「だけど、古代ローマの場合には、戦争捕虜なんかで最初は連れてくるんだけど、非常に貴重な働き手なんですよね」と解説する。

続けて青柳氏は「だから、生かさず殺さずというか。むしろ生きてもらって子どもも作って欲しいというような待遇をするから。今で言えば、言葉は悪いけど『サラリーマン』みたいな存在というふうに考えてもいいんじゃないんですか」と、古代ローマの奴隷を現代のサラリーマンに喩えた。

竹内からの「働く専門の人?」という確認に、青柳氏はそういうことだと同意していた。

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