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海上自衛隊 救命胴衣の点検20年以上怠る10月13日 17時06分
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海上自衛隊が艦船に装備している救命胴衣について、全国の部隊に点検用のマニュアルの配布を怠ったため、20年以上にわたって必要な点検が行われず緊急時に機能しないおそれがあることが、会計検査院の調べで分かりました。
必要な点検が行われていなかったのは、横須賀など全国5つの海上自衛隊の地方総監部が管理している6100着余りの膨張式の救命胴衣です。
艦船などに装備されるこの救命胴衣は、内蔵された炭酸ガスによって自動的に膨らむ仕組みになっていて、海上自衛隊は緊急時に機能するように、点検用のマニュアルで気密性の確認を3か月に1回、実際に膨張させる試験を1年に1回行うよう定めています。
ところが、会計検査院が調べたところ、海上自衛隊はマニュアルを平成6年までに作ったものの、その後20年以上にわたって艦船などの部隊に全く配布していなかったということです。この結果、各部隊はマニュアルの内容を把握できず必要な点検が行われていなかったということです。
会計検査院は、定期点検の重要性についての認識が欠けており、海中に転落するなどした隊員の命を守れないおそれがあるとして改善を求めました。
これについて防衛省は「これまでも目視による点検などは行っていた。今後は、救命胴衣を適切に管理する体制を整えたい」としています。
艦船などに装備されるこの救命胴衣は、内蔵された炭酸ガスによって自動的に膨らむ仕組みになっていて、海上自衛隊は緊急時に機能するように、点検用のマニュアルで気密性の確認を3か月に1回、実際に膨張させる試験を1年に1回行うよう定めています。
ところが、会計検査院が調べたところ、海上自衛隊はマニュアルを平成6年までに作ったものの、その後20年以上にわたって艦船などの部隊に全く配布していなかったということです。この結果、各部隊はマニュアルの内容を把握できず必要な点検が行われていなかったということです。
会計検査院は、定期点検の重要性についての認識が欠けており、海中に転落するなどした隊員の命を守れないおそれがあるとして改善を求めました。
これについて防衛省は「これまでも目視による点検などは行っていた。今後は、救命胴衣を適切に管理する体制を整えたい」としています。