北京
2015年10月12日21時09分
中国がユネスコ(国連教育科学文化機関)に申請した慰安婦に関する資料が「世界記憶遺産」に登録されなかったことを巡り、中国外務省の華春瑩副報道局長は12日の定例会見で、ユネスコ側から「関係国との共同申請を奨励する」という内容の意見が示されたとし、中国として「真剣に考慮、検討する」と述べた。
華副局長はユネスコ側からこのほど中国に対し、「中国以外にも慰安婦問題の被害国がある。ユネスコの国際諮問委員会は規定に基づき、関係国による共同申請を奨励し、2017年の次回会議で審査する」との意見が示されたと説明。「中国はこうした意見を真剣に考慮、検討する」と述べた。
中国は今年、日中戦争のさなかに起きた旧日本軍による南京事件の記録と慰安婦に関する資料を「記憶遺産」に登録申請し、南京事件の記録のみが登録された。(北京)
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朝日新聞国際報道部
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