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 参院特別委員会で先月17日、安全保障関連法を採決した際の議事録が公開された。与野党議員の怒号が飛び交った採決の直後に作成された速記録では、可決を宣言したとする鴻池祥肇(よしただ)委員長の発言を「聴取不能」としていたが、「可決すべきものと決定した」との文言が加わった。野党は「採決は無効」と反発している。

 議事録は今月11日、参院のホームページで公開された。採決があった9月17日、鴻池氏の周囲には与野党議員が集まり、怒号が飛び交った。双方がもみあう中、参院の速記担当者は鴻池氏の発言を聞き取れず、「発言する者多く、議場騒然、聴取不能」と記録。参院事務局によると、鴻池氏の判断で、最終的に「可決すべきものと決定した」との文言が議事録に追加されたという。

 これに対し、民主党の岡田克也代表は、議事録の内容を与野党議員による特別委理事会などで協議しなかったことを問題視し、「与党だけで文書を作り上げたのは前代未聞。横暴に強く抗議する」と批判。維新の党の今井雅人幹事長も「理事会で了承するのが当然の手続きだ」。共産党の山下芳生書記局長も「世論の多数が認めていない法の顚末(てんまつ)について記述を強行するのは、暴挙を重ねるものだ」などと抗議した。