PIMCOは新興通貨をなお悲観-17年ぶり上昇も弱気の正当性を確信
2015/10/13 14:06 JST
(ブルームバーグ):米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、新興市場通貨に対する悲観的な見通しを堅持し、最近の17年ぶりの相場上昇についても、弱気方向に賭ける投資の正当性を確信したにすぎないと主張している。
PIMCOの新興市場マネーマネジャー、ルーク・スパジック氏は12日の電話インタビューで、「これらの通貨は1週間前よりも現在の水準からアンダーウエートにする方が面白そうだ」と語った。同社の新興国通貨ファンドは過去5年間で同種のファンドの97%をしのぎ、上位3%に入る好成績を残している。PIMCO(運用資産額1兆5200億ドル=約182兆円)は10月1日付のリポートで、マレーシア・リンギットやタイ・バーツ、韓国ウォンなどの通貨のショートポジションを保有していることを明らかにしていた。
米連邦準備制度による利上げ開始時期の予想をトレーダーが先送りする中で、先週の新興市場通貨は1998年以来で最大の相場上昇を記録。スパジック氏は、相場の反発がいつまで続くか分からないとした上で、輸出と経済成長の予測が悪化する状況で、アジア通貨がやがて「デフレ圧力の波」にさらされるとの見通しを示した。
スパジック氏はPIMCOが新興市場に対する弱気の投資姿勢を撤回するためには、中国のより力強い景気刺激策に加えて、米連邦準備制度がより長い期間低金利を維持することを示唆するさらなる証拠が必要だと指摘。「これらの通貨の今後1年の予想水準という観点からすれば、われわれの見解やポジションはあまり変わっていない」と述べた。
原題:Pimco’s Bear Case Only Gets Stronger as Emerging Currencies Jump(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:香港 Fion Li fli59@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Robin Ganguly rganguly1@bloomberg.net Bei Hu
更新日時: 2015/10/13 14:06 JST