2015年10月10日03時00分
自宅などにひきこもった状態にある人の実態を知るために、県が今年度初めて実施した調査の結果が9日、公表され、県内で825人がひきこもり状態にあることが分かった。ひきこもりに至る経緯としては「本人の疾病・性格など」が最多で、次いで「失業」が多かった。県は結果を市町村の担当者と共有し、有効な支援策を探るという。
県はひきこもりの状態を、病気などを除いて「原則的に6カ月以上にわたって家庭にとどまり続けている状態」と定義。背景については、これまで就労や不登校の問題などが考えられていたが、実態は分かっていなかった。
調査では、県内の民生委員と児童委員の計2337人に、7月時点で、担当地区内に15歳以上のひきこもりの人が何人いるかを聞いた。1851人から回答があり、825人がひきこもりであることが分かった。うち、528人が男性だった。全員から回答があったと仮定すると、1042人いると推計されるという。
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