北京=斎藤徳彦
2015年10月13日13時06分
中国の税関総署が13日発表した9月の貿易統計は、輸入が前年同月比20・4%減の1452億ドル(約17・4兆円)となり、大幅な減少となった。日本からの輸入も同約19%減った。中国向けの輸出が減ることが、日本や新興国にとって大きな懸念となっている。
輸入の弱さは中国経済の減速で内需が低迷していることを映し出す。減少幅は今年2月以来の大きさ。旧正月連休の時期によって振れ幅が大きい1・2月を除くと、リーマン・ショックの影響が大きかった2009年5月までさかのぼる事態だ。
一方、輸出は前年同月比3・7%減の2056億ドル(約24・7兆円)で、3カ月連続で前年水準を下回った。国際的な貿易の低迷で、中国経済を引っ張る輸出も回復が遅れている。(北京=斎藤徳彦)
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朝日新聞国際報道部
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