2015年10月13日12時06分
長崎市桶屋町の市道交差点で11日午後9時半ごろ、蛍茶屋発赤迫行きの長崎電気軌道の路面電車(1両)が脱線した。運転士(56)と乗客4人にけがはなかったが、復旧のめどが立たず13日も運休が続いている。
長崎電気軌道によると、市内の4路線のうち2路線が全線で運休、1路線が一部区間で運休している。国から安全に運行できるよう確認を求められており、対応に時間がかかっている、と説明している。12日の終電までに約2万8500人に影響が出たという。
現場の交差点には分岐があり、直線の軌道から分岐して右折するカーブで後部の車輪が脱線したという。2007年にも同じ場所で2回の脱線事故があり、そのうち1回は今回と同じ車両だったという。
07年の事故では、分岐点のレールの切れ目がすり減っていたことが原因だった。この事故の後、レールを取り換えたという。
国の運輸安全委員会は12日午後、現場で調査を始めた。事故車両の調査や運転士の聞き取りなどをする。
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朝日新聞社会部
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