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 東京都杉並区で3月、1歳2カ月の女児が自宅で冷たくなっているのが見つかり、その後、死亡が確認された。警視庁は13日、父親でオーストラリア国籍の無職リチャード・アラン・バロウズ容疑者(36)を傷害致死容疑で逮捕し、発表した。「何も話すことはない」と容疑を否認しているという。

 組織犯罪対策2課によると、バロウズ容疑者は3月24日午後5時~25日午前6時半ごろ、自宅アパートの一室で、長女の伊藤里愛菜(りあな)シドニーちゃんの体を強く揺さぶり、脳の損傷などで死亡させた疑いがある。当時、妻は仕事で外出し、バロウズ容疑者は自宅で長女と2人きりだった。

 3月25日午前6時半ごろ、帰宅した妻が冷たくなっている長女を発見。バロウズ容疑者が119番通報し、心肺停止状態で病院に運ばれたが、間もなく死亡が確認された。同課によると、バロウズ容疑者は日本人の妻と長女の3人暮らし。長女への別の傷害容疑で9月に逮捕されたが、この日、処分保留となった。