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【プロ野球】阿部だ、坂本だ!!巨人ファイナル2015年10月13日 紙面から
◇CS ファーストステージ第3戦 巨人3−1阪神巨人が3−1で逃げ切り、4年連続のファイナルステージ進出を決めた。巨人は4番の阿部慎之助一塁手(36)が先制打を含む2打点の活躍。今季限りで退任する阪神の和田豊監督(53)は、有終の美を飾れなかった。ヤクルト−巨人のファイナルステージは、神宮球場で14日から始まる。 ◇ 巨人は1回に先頭の立岡が三塁打を放ち、阿部の犠飛で先制した。6回も先頭立岡の安打から好機をつくり、阿部の適時打と暴投で2点を加えた。ポレダは4回まで走者を許さず、7回途中まで1失点の好投。継投も決まった。阪神は苦手のポレダから福留のソロだけ。沢村に代わった9回は1死二、三塁としたが、ゴメスとマートンが凡退した。 自ら命名した「枢軸」が、土壇場で底力を見せつけた。2点リードを執念で守り切り、4年連続のファイナルステージ進出が決定。巨人の原監督の顔は紅潮していた。 「1勝1敗の緊張感の中、勝利することができたことにホッとしています。特別なゲームということは感じましたね」 3番に坂本を戻し、4番に阿部、5番に長野、6番に村田と枢軸を並べた。リーグ3連覇を成し遂げたスタイルへの回帰。今季何度も名指しして敗戦の責を負わせた。直接指導を繰り返し、立ち直らせようとした。雌雄を決する戦いは、この男たちに託そう。原監督の思いに、まずは阿部が応えた。 1死一、三塁で能見のスライダーをすくいあげた。飛距離十分の中犠飛だ。6回1死一、三塁でも阿部。経験豊富な阿部が、足が震えたという。バットを短く持ち、右手一本でスライダーを右前へ運んで2点目。さらに長野の5球目を、捕手の梅野がわずかにはじいた。三走の坂本は迷わず本塁へ突進した。頭から突っ込む梅野と、頭から突っ込む坂本。わずかに坂本のベースタッチが早く、3点目を奪った。 「食らいつけた。食らいついた。昔、大道(典良)さんに『バットは短く、息長く』という名言をいただきましたが、大事な場面でできて良かったです」と阿部が声を弾ませれば、坂本も「積極的にいけてよかった」。長野も4打数3安打。修羅場をくぐり抜けてきた男はやはり、強かった。 泥臭く手に入れたヤクルトへの挑戦権。敵地での成績は5勝8敗と分が悪いが、今の原巨人には勢いがある。「今まで予想通り。あさってから思い切っていきたい」と原監督は意気込むが、これはG戦士共通の思い。来季の去就はなお不透明だが、目の前の試合に勝つのみ。東京ドームに戻り、3年ぶりの日本一奪回を果たすため神宮の杜(もり)で暴れ回る。 (川越亮太) PR情報
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