税務調査は怖くない。本当に怖いのはグレーをブラックにする税理士だ。

いろは ハテナ「税務調査って怖いイメージがあるけど、本当のところはどうなの?」
税務調査って、怖いですか?
税務署

実際に受けたことがある方は、

「あの重苦しい雰囲気、なんとかしてくれよ。オレ、なんか悪いことした?」

と思ったかもしれません。

ただ、多くの人は税務調査を受けたことがないから、

「税務調査は怖い」

というイメージがあるかもしれませんね。

税務調査が怖いと「儲かる人」は誰か?

はい。

「税理士」です。

実は税理士って、税務調査があった方がいいんです。

いや、税務調査なんて来てほしくないよ、って税理士もいるかもしれませんが、そういう税理士は能力が全然ないだけです。

税理士自身が税務調査を怖いと思っているからかもしれません。

逆に、税務調査に来てほしい税理士は、

「やっぱり、先生に顧問をしてもらってよかった」

と言われるためにも、税務調査があった方がいいのですね(用心棒みたいな)。

インターネットや本では、自分を売るために「税務調査対策」に関連した宣伝文句があります。

「こうすれば税務調査は怖くない」

という宣伝文句は、税務調査って怖いわぁ、というイメージがあればあるほど、効果的です。

・・・で、あんまり来ないとどうなるかというと、税理士のメリットを感じるとことがないなんてこともあるんですよね。

隠してなければ怖くない。

正直なところ、「売上」を隠していなかったら、ほとんどの場合、税務調査って怖くないです。

売上は絶対に隠したらダメですよ。

税務調査で1番目に見るところです。

一方、怖い、怖いと言われているのが経費です。

でもこれも、

「ありもしない経費(架空経費)」

をさも自分が使ったかのようにしなければ、怖くありません。

税理士の使命は「納税者の味方」ではない。

弁護士は「依頼者の利益」のためにしか行動できません(利益相反になるため)。

弁護士が裁判で、相手に有利なことを言い始めたら、

「オマエは誰の味方だ!」

って思いますよね。

これ、弁護士と比較すると「ウソでしょ!?」と思うのですが、税理士は、納税者の味方ではありません。

税理士法という税理士に関する法律では、

(税理士の使命)
第1条  税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそつて、納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命とする。

とあり、「独立した公正な立場」で、つまり、

納税者の味方でもなく

国の味方でもなく

公正なという立場

という意味です。

・・・まあ、実際には、納税者からお金をもらっているので、極端に納税者の不利益になることはしませんが、

「納税者にとって不利益なことをしている場合」

はよくあります。

「グレー」を「ブラック」という税理士

これが、今回1番お伝えしたいことです。

誰もが「ホワイト」だと思うことは、誰も間違えません。

しかし、税の世界というは圧倒的に「グレーゾーン」がとても広い世界です。

その中で、ホワイトに近いところもあれば、ブラックに近いところもあります。

税務署が怖いっていうのは、誰が見てもブラックなことをやったときに考えればいいことです。

「グレーゾーン」であれば、税務署と正面から戦えばいいだけのことです。

しかし、

「先生、これって経費になりますか?」

と聞いた時に、

「大丈夫です」

って言ったとしますよね。

もし後で税務調査があって、ダメだったらどうします?

これは税理士の責任って、ことになりますよね。

「先生、話が違うじゃないですか!」

と。

だから実際にはどうかというと、ふつうの税理士の立場からは、リスクがあるなあ、というのものは、

「ダメです」

とか

「難しいです」

となったりします。

だって、法律にも通達にも質疑応答事例にも本にも書いてないハッキリしていないもので、税務調査で指摘されたこともなければ、責任取れませんもの。

で、どうなるかというと、リスクをちゃんと説明してくれる人ならいいですが、

「リスクがあるので、経費にするのをやめましょう」

とか平気でいう人がいるんですね。

「先生が言うならわかりました」

と素直に従っているかもしれませんが、それって、どうなんでしょうね。

税理士からすれば、税務調査でリスクあるなあ、と思うものを減らせてほっとしているでしょうね。

それってつまり、「グレーゾーン」をめちゃくちゃ少なくして、勝手に「ブラック」にしてるんですよ。

リスクがあるからやめるのはただの逃げ

これは、納税者にとってただの「不利益」です。

先ほど、税理士の使命にある「独立した公正な立場」の話をしましたが、全然、公正な立場ではないですよね。

もしそういうことをする人がいたら、単なる「自分の保身」のためです。

税務署より怖いのは、

グレーを勝手にブラックにしてしまう税理士ですよ。

ホームページのありえない言葉

そういえば、この記事を書いていたら思い出しましたが、あるホームページに

「税務調査対策は万全です」

とあって、ふむふむ、とその続きを見てびっくりしました。

「当事務所は、今まで税務調査で指摘されたことはほとんどありません」

・・・いやいや、そりゃないですよ。

税務調査で今まで何にもないって、おかしいですよ。

これを見て、

「お! この先生は信頼できる」

とか、たぶん、思ってしまうと思いますが、逆です。

税務調査の経験が圧倒的に少ないか、

グレーなものをどんどん排除して「ホワイトしかない」か

のどっちかです。

全然、信用ができません。

税務調査では、経費が漏れていても教えてくれない。

税務調査で調査官は、

「売上が漏れてます!」

と指摘はしても、

「経費が漏れてます!」

なんてことは言ってくれません。

だから、顧問税理士が経費になるべきものを計上しないように指導していたとしても、バレません。

税務調査がいつでも来てもいい状態を目指す。

税務調査もノルマがありますから、

「税務調査? おお、いいねえ。うちはいつでもウェルカムだよ」

という納税者には、正直行きたくないです。

当然ですが、無駄な税務調査はできませんから、「結果」が出るところに行きたがります。

無申告や売上が漏れているところは「カモ」です。

 

こんなブログを書いているので、

「クロネさん、税務調査が来ますよ、大丈夫ですか?」

なんて言われることがありますが、別に何とも思っていません。

どうぞ、来てください。

 

経費について疑問があれば、戦いましょう。

 

こちらは事業に使っていることを証明します。

だってそれが、申告納税制度でしょう?

納税者が自らの計算に基づいて申告し、納税する制度です。

 

責任は、自分で取るしかないのであれば、経費を最初から自主的に除く必要なんてないんです。

 

修正申告のペナルティと、

経費にしなかったことによって節税できなかった部分、

どっちの金額が大きいのか、考えたことがありますか?

残念な税理士を避けよう。

最後に税理士の名誉のために書きますが、税理士として立派な方もたくさん知っています。むしろそういう方ばかりです。

そういう方ほど、今回の話を「同業者として恥ずかしい」と感じているように思います。
・税務調査で戦わないどころか税務署の味方になって修正申告をすすめてくる税理士

・そもそも税務調査の日に仮病で立ち会うのを逃げた税理士

とか、誰のための税理士か!と思うような人もいるので、ご注意ください。

単なる決算書や申告書を作ってもらいたいだけなら、誰でもそれなりにできます。

しかし、それ以上を求めるのであれば、よ~く考えましょう。

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クロネ

著者:クロネ

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