【巨人】坂本、飛んだ!主将が見せた気迫ヘッド 執念で第1S突破

2015年10月13日6時0分  スポーツ報知
  • 6回1死一、三塁、岩田の暴投の間にヘッドスライディングで本塁へ飛び込む坂本(捕手・梅野)

 ◆セ・クライマックスシリーズ第1S ▽第3戦 巨人3─1阪神(12日・東京ドーム)

 巨人が阪神に3―1で勝利し、2勝1敗でクライマックスシリーズ(CS)第1ステージ(S)を突破した。初回に阿部の犠飛で先制。6回にも阿部の適時打で加点した後、三塁走者の坂本が岩田の暴投に乗じて、果敢に本塁へダイブ。気迫のヘッドスライディングで貴重な3点目をもぎ取った。巨人は4年連続で最終Sに出場。14日からは2年ぶりの日本シリーズ出場をかけ、神宮で優勝したヤクルトと激突する。

 クールな男が弾丸になった。勝ちたい。CSを突破したい。その一念で、坂本が飛んだ。ホームベース目がけて、3メートル前からヘッドスライディング。果敢に突っ込んだ。

 「行けると思ったので、思い切って。準備はしていたので、積極的に行きました。足から行くよりも早いと思ったので、とっさの判断です」

 2点リードの6回1死一、三塁。長野への5球目、岩田のワンバウンドしたフォークを捕手・梅野が一塁方向へはじいた瞬間だった。三塁走者の坂本は迷わずスタートした。慌てて捕球した梅野が本塁に戻り、タッチを試みる。だが、勇人は左手をミットの下に潜り込ませた。クロスプレー。4万6000人の大観衆がかたずをのんで判定を待つ。間一髪、セーフ。大事な3点目が刻まれた。

 負ければ終戦の大一番。キャプテンが見せた執念のダイブで、最終Sへのキップを奪い取った。第1Sでは初戦からの2試合で7打数1安打。第2戦の打順は3番から7番に降格した。指揮官の「ウチのスタイルでいこう」との決断でこの日は3番に戻ったが、本来の調子とは程遠かった。だが、強い気持ちでどん底からはい上がった。原監督は気迫あふれるプレーを「いやもう、見事。気合というか魂というか、そういうものが大事と、何回も何回も勝負を戦っている中で、それは感じる」と絶賛した。

 阿部から受け継いだ主将の座は、常に重かった。チームが強くなるために、具体的に何ができるのか。開幕から何度、自問自答しても答えは出なかった。坂本主導で行われた選手ミーティングも、交流戦までゼロだった。主将として負けた試合で、より責任を感じるようになったか? そう報道陣から問われ「負けて、キャプテンは何をすればいいんですか? 試合中にキャプテンとして、何をすればいいのかという話です」と漏らしたこともあった。

 だが、5月29日の楽天戦(コボスタ)で、チームリーダーとして一つの答えを見つけた。2点を追う9回。一塁走者として、無意識に三塁へと頭から滑り込んでいた。「最後にしたのはいつか、自分でも覚えていない」というヘッドスライディング。闘志全開のプレーは、チームに活力を呼び込めると気づいた。そしてこの日の大一番。中前安打で出塁し、三塁まで進むと、再び決めた。主将として大仕事を果たし、ヤクルトへの挑戦権を手にした。

 昨年のCS最終Sでは、屈辱の本拠地4連敗を喫した猛虎にリベンジ。試合後の坂本はナインに呼びかけ、右翼席前まで足を運び、熱き声援をくれたG党にあいさつした。次なる敵は神宮で待つ。「今日みたいな気持ちで、全員で戦っていきたい」と勇人。苦悩と決別し、背中で引っ張る、堂々としたキャプテンの姿があった。(中村 大悟)

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