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【スポーツ】<首都スポ>首都圏キッズ躍動!! アイスホッケー、カナダで大注目2015年10月13日 紙面から
北国のスポーツ、アイスホッケーで首都圏の小中学生が元気だ。全国の10歳から13歳の17人で結成された小中学生の「ジャパン・セレクト」が今年2月、アイスホッケーの本場、カナダで行われたケベック国際ピーウィートーナメントに出場し、第4ディビジョンで15勝1敗と好成績を残した。このうち7人は現在東京と埼玉に住む選手たちで、そのうち1人は7月からからアイスホッケー留学でカナダで腕を磨いている。 (藤本敏和) 「来年もまたカナダに行きたい!」 ケベック国際ピーウィートーナメントに参加した7人が口をそろえた。かつてNHLチーム(ノルディックス、現アバランチ)の使用したリンクで、1万人もの観客の前でプレー。全5ディビジョン中4番目のディビジョンながら15勝1敗と勝ちまくってきた子どもたちは、改めてアイスホッケーの魅力にとりつかれていた。 釧路や苫小牧と違い、首都圏でアイスホッケーはマイナースポーツだ。参加した子供の大半は、学校でアイスホッケーをやっているのが自分だけ。競技の存在自体を知らない級友も少なくないという。 そんな中で始めたきっかけはさまざまだ。カナダや米国の帰国子女、家族が元経験者−。ただ、首都圏は子供の数自体が地方都市とは桁が違う。地方の少子化も手伝い、ジュニアでは首都圏のアイスホッケーは北海道に迫る勢力だという。 今大会の活躍ぶりから、ジャパンセレクトの選手複数にカナダ側から留学のオファーがあった。その1人が、西部東大和ジュニアに所属する工藤聖矢くん(中1)。7月から奨学金を得てケベックのノース・スター・アカデミーに推薦入学し、地元クラブチームに挑戦している。 渡航前、工藤くんは「大会では歓声もすごくて、気持ちがあがりました。向こうには自分よりうまい人がいっぱいいると思うから、そこでできるのが楽しみです」と、期待に胸を膨らませていた。将来のホッケー留学を考えている子は他にも数人いる。この大会をきっかけにして、首都圏は新たな「アイスホッケーどころ」になるのかもしれない。 ◆北海道勢は2人だけジャパンセレクトには、実は北海道の選手は2人しかいない。監督を務めた黒川太郎さんが自ら選手を選んだチームだが、釧路や苫小牧では、地域選抜チームで遠征試合などを行うことが多いため、そちらを選んだ子も多かったという。 裏を返せば、今回の成績は北海道勢が不在でつかんだもの。チームには小柄な子も多いが、それが逆にスピードという武器になっているようで、中1の大竹広記くん(シチズン高田馬場アトムズ)は「カナダの選手に体でやられちゃうこともあったけど、(素早さなら)負けない、みたいな感じでプレーをしました」と話した。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中 PR情報
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