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【スポーツ】[ラグビー]ジャパン19年W杯で8強だ!! 史上初1次L3勝で敗退2015年10月13日 紙面から
◇W杯 日本28−18米国【グロスター(英国)大友信彦】エディー・ジャパン有終3勝−。ラグビー日本代表は11日(日本時間12日)、米国と対戦し、28−18(前半17−8)で快勝した。日本は勝ち点12のB組3位で大会を終了。3勝しながら決勝トーナメントに進めない史上初めてのチームとなり、試合後のスタジアムは大きな拍手に包まれた。FWリーチ・マイケル主将(27)=東芝=らフィフティーンはグラウンド上で、この経験を2019年の日本大会につなげていくことを誓った。強豪南アフリカを破るなど世界を驚かせた日本代表は、13日に帰国する。 ◆試合後円陣5分米国の選手と健闘をたたえ合い、スタンドのファンへのあいさつを済ませると、日本代表の選手とスタッフは、グラウンド中央で円陣を組んだ。ほぼ5分間。異例の長さだった。リーチ主将が明かす。 「これから4年間、今回できなかったベスト8を達成するため、何をしていけばいいのか、これからどうやって19年につなげるか、日本に帰ったらどういう姿勢を見せていくのか。(前主将の)広瀬さんやコーチからも話してもらって、僕からも話しました。トップリーグの選手全員が日本代表を目指す。そんな空気を伝えようと」 3勝して決勝トーナメントに進めなかった初めてのチーム。『史上最強の敗者』は、余韻に浸るのではなく、終わった瞬間から次の戦いに備えようとしていたのだ。 ◆集中力切れず米国戦の前から順位は決まっていた。「本気で8強を目指していたから。切り替えるのは正直難しかった」とFW畠山が明かしたほど難しい試合で、日本は安定感のある戦いをみせた。前半は松島、W杯初先発の藤田の両WTBのトライで17−8と先行し、後半も途中出場のFWマフィのトライ、FB五郎丸のPGなどで加点した。フィジカルの強さを前面に押し出してくる米国に対して接点で一歩も退かず、スピードと正確性で、危なげなく勝利した。 しかし、選手たちに笑顔はなかった。周到な準備と想像を絶する猛練習を重ねて臨んでも、目標の8強には届かなかった。「僕は04年に初めて日本代表入りしたときに苦い経験をしています」と言ったのは、最年長37歳のFW大野だ。 「前年の03年W杯でフランスとスコットランドに食い下がって、日本もやれるとみんな思ったけど、それが過信になって秋の遠征で惨敗して、すべてぶち壊してしまった。その苦い経験を、次の世代に伝えていきたい。もちろん僕も、まだ代表を目指します」 ◆猛練習あるのみ日本は空前のラグビーブーム。無念の思いで帰国する桜の戦士を待っているのは、想像以上の歓迎だ。 そこで自らを見失わず、ひた向きにハードワークを続けた先にこそ、8強進出の悲願が達成される。 PR情報
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