青いアイツ。
蒙古斑。
殆どの人が、子供の頃にお尻の辺りに青いアザのようなものがあったはずだ。自分の蒙古斑を自分の目で見たことはないが、年の離れた従兄弟が生まれた時に見たことがある。
9ヶ月になる我が娘も、当然蒙古斑がある。
だが、妻の実家のある町に英語教育のためにやってきた外国人(白人)の人が、日本人と結婚して子供が生まれた時に蒙古斑があったのを見て、「この青いアザはなんなの!?」と驚いたという話を聞いて、「ああ、白人の赤ちゃんには蒙古斑が無いのか。蒙古斑って言うくらいだもんな」と、妙に納得した。
それと、自分に子供が生まれて初めて、蒙古斑がお尻だけでなく、背中や手足などにも出来ることを初めて知った。ウチの娘は足首の辺りにある。最初はなにか知らない間にどこかにぶつけたんじゃないかと驚いたが、妻に「生まれた時からあるよ」と言われて、自分の観察眼の無さを思い知らされた。
そもそも蒙古斑ってなんなの?
気になり始めると調べずにはいられないので、Google先生に聞いてみた。すると、下記サイトが見つかった。そのサイトによれば…
蒙古斑とは、母親の胎内で、メラニンを生成するメラノサイトが表皮に出ていけずに真皮に留まってできる青あざです。出生時の9割の赤ちゃんに見られる程の確率で出現する、黄色人種によくある先天的なあざの症状です。
http://www.e-ikuji.info/childcare/mongolian_spot.html
ということらしい。
ついでにWikipediaを見てみると、人種別の発生率も書いてあったが…
発生率はモンゴル人の幼児で95%、他の東アジア人の幼児で80%、ヒスパニック系の幼児で40-50%、インド・ヨーロッパ語族の幼児で1-10%と言われている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/蒙古斑
というわけで、10%以下ならまあ白人の先生が驚いたのも無理ないなと思った。
その先生が知らなかったように、欧米では基本的にあまり蒙古斑の事を知っている人がいなかったりするので、まれに手足に蒙古斑が出ていたりすると、幼児虐待を疑われちゃったりすることもあるらしい。大変ですね。
消えない人もいるらしい。
通常、蒙古斑は大人になったらというか、小学生くらになれば殆どの人は消えるのだが、中には消えない人もいるらしい。正直、今まで生きてきて「蒙古斑が消えてない」という人には出会ったことはないのだが、普通そんなこと好き好んでいう人はいないと思うので、それも当たり前だと思う。
大人になっても消えない場合、特に女性なんかは部位にもよるがかなり気になると思う。こういうのを異所性蒙古斑というらしく、これを除去するにはレーザー治療をしなければならないらしい。
下記の形成外科学会のサイトによれば…
今日異所性蒙古斑の治療はQスイッチレーザー照射を行います。現在臨床にはQスイッチルビーレーザー、ヤグレーザー、アレキサンドライトレーザーなどが用いられ、レーザーの種類により多少の経過の違いが見られます。
いずれのレーザー治療にしろ治療中は痛みを伴うため、幼少時の治療には全身麻酔を要し、そのため入院が必要です。治療はおおむねうまくいきますが、場合により軽い色素沈着を残したり色素脱出をきたすこともあります。
ただ、異所性蒙古斑の場合は保険の適用が認められていて、負担額は場合にもよるが高くても1回あたり1万円ちょっと。だが、複数回の治療が必要だし、場合によっては半年〜1年くらいかかることもあるらしいので、合計では数万円から数十万円かかる計算になる。
それでも、ウチの娘の手足にある蒙古斑が消えずに、ある程度の歳になっても残ってしまったら、そういう治療をしてあげないといけないなと思った。
女の子だからね〜