ニューヨーク=染田屋竜太
2015年10月13日05時05分
内戦へのロシアの介入で緊迫の度合いが増すシリアで、命を危険にさらしながら、負傷者救助を続ける非武装中立のボランティア組織がある。教師や建設作業員、学生など一般市民で組織された「シリア民間防衛隊」。そろいの白いヘルメットから、通称は「ホワイトヘルメッツ」(WH)だ。
ロシアが空爆を開始した9月30日。WHは、黒煙の中を避難する人々の写真をツイッターに投稿した。「33人が犠牲になった。その中には、3人の子どもと1人の(WH)ボランティアがいた」。現場からのいち早い情報。各国の通信社が、こぞってこの写真を配信した。
WHが生まれたのは2014年10月だ。内戦開始後、各地に生まれていた市民の救助グループがまとまった。現在、隊員は約2700人。交代でトルコやヨルダンを訪れ、救助訓練を受けている。
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朝日新聞国際報道部
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