というわけで、私のちょっとした行動から
息子のトラウマが引き出しから次々と出てきてしまいました。
みんなでお弁当を食べる=孤独
という息子の考えに衝撃を受けていると、
息子が続けて話し出しました。
「みんながいう楽しい時間ってさ、僕にとっては楽しくなんかないんだ。
毎日の20分休み(息子の学校では、2限目と3限目の間に20分の休憩時間がある)だってそうだよ…」
と話してる頃から、息子の目は涙でいっぱいになり、
こう続きました。
「毎日、クラスのみんなは20分休みに外に遊びに行くんだ。
でも、僕は一人も遊ぶ友達がいなくて、いつもいつも教室で一人、自由帳にお絵描きしてるんだ。
女子がね、最後に出て行く時に、電気を消して行くんだよ。
暗い教室の中でね、僕は一人で…」
と息子は声を出して泣き始めました。
毎日、息子がどんなに孤独でどんなに悲しい思いをしてきたのかと思うと、
胸が張り裂けそうでした。
泣き続ける息子を抱きしめながら、
いつも家でダラダラして、漫画ばかり読んでる息子に、‘‘ 頑張らない天才” と呼んでた自分を反省しました。
こんなにも息子が辛い思いに耐えて学校に行ってたのかと。
誰よりも頑張ってたんじゃないかと。
子供って、表面的に見えてる部分だけで判断しちゃいけないなって思いました。
息子の場合、ほとんどの時は、辛い思いや淋しい思いを考えないように生きてるんです。シャットアウトしてるんです。
そんな辛い思いをしていても、朝は鼻歌歌いながら学校に行くんですから。
それが持って生まれた才能なのか、幼い時から色んな経験の中で習得してきたのかは分かりませんが。
だから、一見大丈夫そうに見えるんです。
でも、年に数回、心の中に封じ込めてる悲しみや怒りが爆発するんです。
そして、親の私達は我に返るのです。