食事会は夜だったのですが、
夕方頃から息子の様子がおかしい。
絶対に昼寝などしない息子が、
頭が痛いと言ってソファーで寝ている。
これは
ただごとではない…。
食事会にどうしても行きたいために、
病気ではないと言い張る息子の熱を
無理やり測ってみると、
でましたっ
38.9°c
‘‘ はいっ、しゅーりょー”
今日は無理ねと言うと、
熱でいつもにも増してテンションがおかしくなった息子が暴れ出す。
‘‘ 絶対に行くんだーっ
死んでも行くんだーーっっ‼︎ ”
息子よ、落ち着いてくれ。
食事会ごときに命をかけるのはおよし。
と思いつつ、
もう全くこちらの言い分も耳に入らない程の暴れ様だったので、
仕方なく
少しだけ顔を出すことに…。
一歩歩く度に
頭に激痛が走るらしく、
まさに
這ってでも行く
という言葉をそのまま絵にしたような光景でした。
会場にたどり着いた息子は
美味しそうなご馳走達を目の前に、
ダ~ウン
部屋の隅っこの
座布団の上で横たわり、
結局何も楽しめず…。
可哀想な息子よ…
もう帰ろうか?と何度も聞くが、
涙を流しながら首を横に振る。
‘‘ それでもいる意味あるのかい?”
とたずねると、
‘‘ ある…。’’
と、蚊の鳴くような声で答える息子。
どんな状態であれ、
君はあのワイワイとした賑やかで楽しい
あの空間に
いる
ということに意味があったんだよね。
そして一時間後。
その空気を十分に?味わった息子は、
‘‘ 帰る…”
と言って、退散したのでした…。
恐るべし、天才の執念。