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「日銀ネット」刷新 円の国際化後押しへ
10月13日 4時08分

「日銀ネット」刷新 円の国際化後押しへ
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日銀は、金融機関どうしが資金の決済などを行う「日銀ネット」と呼ばれるシステムを、13日に全面的に刷新することにしており、海外との資金のやり取りをしやすくして円の国際化を後押ししたい考えです。
日銀ネットは、日銀と国内に拠点をもつ金融機関を結ぶネットワークシステムです。金融機関どうしが日銀にある口座を通じて資金や国債を決済するもので、資金の決済だけで年間3京500兆円にも上る金融の根幹をなすシステムです。
日銀はこのシステムを全面的に刷新して稼働時間を拡大し、資金の決済については開始時間を30分早めて午前8時半から午後7時までとし、国債の決済については終了時間を今より2時間半延長し、午前8時半から午後7時までとします。さらに来年2月にはそれぞれの決済の終了時間を2時間延ばし、午後9時までとする予定です。
日銀は、アジアやヨーロッパの金融機関の営業時間と重なる時間帯を増やすことで、円を使った海外からの送金や日本国債の取り引きがしやすくなるとしており、黒田総裁は「金融サービスがより効率的、迅速に行われ、円がさらに広く使われることを期待したい」と述べ、円の国際化を後押ししたい考えを示しています。
世界で貿易や投資のための資金の決済に使われた通貨のうち、円の割合は、ことし8月、初めて人民元に抜かれて5位に転落しており、日銀ネットの刷新が円の国際的な地位の挽回をどこまで後押しするか注目されます。

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