彼が言っていたことは本当だったのでしょうか?彼はインタビューでこんなことを言っています。
デメリットは山ほどありますが、メリットはないんです。
米国が輸出を伸ばし日本が輸入を増やして貿易不均衡を直すこと自体は、賛成です。ところが、関税を引き下げて輸入をすると物価が下がるので、日本はデフレが悪化します。経済が縮小するので、結局輸入は増えません。
中野剛志:TPPはトロイの木馬──関税自主権を失った日本は内側から滅びる (News Spiral)
とりあえず、デメリットのデマは置いておくとして、メリットが無いと言い切ってます。大胆ですね(笑)
先日、TPPに関して一つの試算が紹介されました。ロイターの記事です。どうぞ。
<現地生産化、関税撤廃のメリットに影響>
(中略)
関税撤廃効果は、日本企業の間では期待が薄いとはいえ、TPP参加国の中でも日本が享受する効果は加盟各国の中で大きくなりそうだ。
農産品以外の工業品の関税率(平均)は、日本が2.5%。これに対し、米国が3.3%、シンガポールは6.6%など高めで、関税撤廃によるメリットは、日本が相対的に他国より大きくなる。
<進むソリューション輸出、非関税障壁撤廃の追い風>
(中略)
さらに、日本企業にとってのメリットは、非関税障壁撤廃にある。経済団体幹部の1人は「モノの関税への関心はそれほど高くないというのが本音」と打ち明ける。
背景には、モノだけの輸出よりも、ノウハウやシステム全体の売り込みに日本企業の中心がシフトしそうだ。すでに米国企業では、一足先にこうした「ソリューション輸出」が主流になっている。
そのため、今回のTPP合意では、取引ルールが統一され、
さまざまな手続きが簡素化される。そのことでモノや人の移動がスムーズになる効果の方が「(モノの関税撤廃よりも)はるかに期待が高い」と経団連幹部は指摘する。
(中略)
<TPP契機にした生産性向上に期待>
こうした非関税障壁の緩和を含めると、日本経済研究センターの試算では、2025年の国内総生産(GDP)5.3兆ドルから1046億ドルかさ上げされるとしている。1ドル120円の換算で
12兆5500億円程度の効果が見込まれる。
米国は20.2兆ドルから766億ドルプラスにとどまると見込まれており、日本は参加12カ国中最大の恩恵を受ける。
(後略)
焦点:TPPでGDP12兆円拡大試算、非関税障壁の撤廃効果で | Reuters
かさ上げですから、10年で12兆円じゃなくて、10年後からずっとGDPが12兆円増えた状態になるということです。GDPは国民の収入の合計とほぼイコールですから、日本国民赤ちゃんからお年寄りまで入れて国民一人あたり10万円収入が増えるということです。しかも今後ずーっと。例えば、あと50年生きられる人なら、国民一人あたり500万円分の価値があるわけです。滅茶苦茶大きいメリットでしょう。
ちなみに、名目じゃなくて実質です。
もちろん、国全体の平均ですから、500万円未満の人や500万円を超える人もいるでしょうが、全体としてはという話です。(格差の調整は所得再分配政策をすればいいでしょう)
これがTPPのメリットの一つ。メリットがないというのは嘘だったわけです。
中野剛志らのデマによって私とあなたの500万円を危うく捨て去るところでした。
怖いですねー。
しかも中野氏は保守派のフリをして安倍首相を強烈にdisりまくってましたから、重要な金融政策についても妨害していました。
怖いですねー。恐ろしいですねー。
p.s.
これを否定するのなら、この試算を完全否定(メリットがゼロになる)する根拠を出してね。
なお、(多くは嘘八百の)デメリットを並べ立てても「メリットがない」という嘘は消せませんので。悪しからず。
p.p.s.
TPP妥結で困る某国と「新自由主義」という思考停止用語を連呼する共産党の利害が完全一致しているのはタマタマでしょうか?気になります。
ちなみに、私が「新自由主義」という言葉を最初に知ったのはチャンネル桜で中野剛志氏が紹介した恐怖本「ショック・ドクトリン」からです。
p.p.p.s.
三橋貴明さんについてはこちらを御覧ください→http://ameblo.jp/typexr/entry-11985306873.html
彼もある意味中野剛志氏の被害者なのだと思っています。もう一生抜けられないような気もしますが。
かつての前向きで「明るい」三橋さん!カムバーック!!(本心です)
p.p.p.p.s.
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