ちいさいひと:児童虐待テーマのマンガが電子書籍化で驚異的ヒット 4年で初のコミックス重版も
マンガ「週刊少年サンデー」(小学館)などで連載された 夾竹桃(きょうちくとう)ジンさん作、水野光弘さん脚本の児童虐待をテーマにしたマンガ「ちいさいひと 青葉児童相談所物語」の電子書籍版が、わずか約1カ月間で約40万ダウンロードを売り上げる爆発的な人気になっている。ネットでの人気を受けた形で、書店からの問い合わせも相次ぎ、小学館は11年11月の発売から4年間で初めてコミックスの重版を決めるなど対応に追われている。
「ちいさいひと 青葉児童相談所物語」は、新米の児童福祉司で、自らも心の傷を持つ相川健太が、さまざまな児童虐待に立ち向かうという物語。2010年~12年にサンデーで不定期連載された後で、「週刊少年サンデーS」に移籍し、同年完結した。コミックスは全6巻が発売された。
今年9月に、同作の電子書籍をマンガサイトで配信を始めたところ、一気に売り上げが伸びたという。小学館によると、9月の同社で最も売れた電子配信書籍といい、同社は「ここまで売れたことに正直驚いている」と話している。