大学にいると、「ミスキャンパスの文学部の女の子が歩いていた」とか、「あの子かわいい」とかそういう会話に遭遇することがある。
大体の人間なら、そんな会話を学校や世間で耳にしているだろう。
自分はそんな会話を一切しない。
できなくなったのだ。
「可愛い」とか、「美人」とか、そういう言葉を人の前で言えない。
なぜ、ただ運良く美しく生まれたものを一々褒めなければいけないのだ。
評価しなければいけないのか。
自分はそんな人間を見たら、「ぶっ殺してやる」程度の気持ちでいる。
自分は、無神経に「可愛い」とか言ったり思う人間にはなりたくない。
ある一人のとても運が悪い女を見てしまうのだが、そんな人間ももし美しく生まれたのならこんな扱いは受けず、席で一人で座ることも、周りが見えず作品鑑賞の為にくらい教室でパソコンを堂々と開くようなことはしないと感じる。
哀れみしか感じないのと、同時に自分が顔の良い女に優しくされない事がよく分かる。
あの女も自分も可哀想になるから、「可愛い」とか「美人」とか決して言わない。
恐ろしくて言えない。
自分が美しく生まれたら、思いっきり使ってるし、その特権を享受するだろう。
「課長!今日のシャツお洒落ですね〜!」と同じだろ社交辞令だ、挨拶と同じだ