2015-10-12

道に迷ってみたい。

自分が住んでる街で、道に迷うなんてことがなくなったのはいつくらいからだっただろうか。もうすぐ30なんだけど。

目をつむってても帰れる、とまでは言わないけど、どんなに適当に道を歩いても、どうやったら帰れるかは大体見当がつく。いや、ついてしまう、と言った方がいいのかもしれない。

小さい頃、道に迷った時のあの、もう帰れないかもしれない、このままどこへもたどりつけないかもしれないという、頼りなくて心細くて怖いようなさみしいような、そういう気持ち

あれにはもう出会えないのかもしれない、と思うと少し寂しくなる。世界は光の速さで膨張しているのに、自分の分だけ狭くなった。ただそれだけなのに。

こんな気持ちになったのは、たぶんイヤホンから流れる赤黄色金木犀のせいなんだろう。遠くで陽炎が揺れている。

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