新国立競技場の設計JVの代表は、「日建設計」。キールアーチなどの鉄骨は、ゼネコンの下で、新日鉄がすることになっていた。
つーか、だいたい当初から、日建と新日鐵は、「東京スカイツリー」での受発注の貸し借りがあって、「新国立競技場で赤字の補てんをするんじゃないか」と、業界で噂になっていたこともある。あの建物は主要構造体は全て鉄骨。ということは、新日鐵の言い値が通れば、赤字の補てんだけではなく、黒字も出る。
ところで、安倍総理の今井秘書官の叔父は、新日鐵の社長、会長を務めた、今井敬であり、一族の汚名が着せられるのを黙って見過ごす訳にもいかず、その疑惑を払拭するために、ゼロベースでの見直しを決断させたとの見方がある。
いまさらだが、新国立競技場の工区分けに関しては、リスクを分散させる意味で、4工区程度に分割する案が有力だった。ただ、上記の関係を考慮すると、工区やゼネコンの数を少なくした方が”秘密”を厳守できるので、上下の2工区だけにしたのではないかな。(図星だろ!業界のやつ後で教えて!笑)
ここら辺はプロ向け話になるが、日建設計が代表で構造担当を取ったのは、新日鐵との関係を考えてのことだと思う。本来であれば、意匠を担当するのが自然だ。(ちなみに意匠は梓設計、構造が日建設計、設備が日本設計)
細かい部分はちょっと違うかもしれんが、要は、日建設計と新日鐵の間で、東京スカイツリーの貸し借り分を、新国立競技場で精算しようとしたので鉄骨のコストが高止まり。さらに鉄骨の使用量が半端なく多いため、コスト全体が中々下がらなかったということかな。
そこに、今井と新日鉄の関係性を当て嵌めると、今井が安倍に、ゼロベースでの見直しを決断させたという構図が出来る。
そうは思わないかみんな?ちょっと政治と建設両方に詳しくないと俺の話を理解できないかもしれないが、まぁ、業界のヒトに読んでもらって喜んでいただけると幸いです(笑)。