【将棋】里見女流名人、女性初の棋士挑戦!三段リーグ臨む
2015年10月12日10時6分 スポーツ報知
将棋の里見香奈女流名人(23)=女流王位=が12日、東京都渋谷区の将棋会館で午前9時に始まった棋士養成機関「奨励会」三段リーグ1回戦・佐々木大地三段(20)戦に臨んでいる。
いよいよ女性初の棋士(四段)への挑戦が始まった。女流棋戦と並行して2011年から奨励会に参加している里見は一昨年12月に三段に昇段したが、体調不良のため三段リーグを3期休場。1年半の空白を経て、念願のデビューとなった。
報道陣が見守る中での開幕局でも、普段通りの落ち着いた様子。瞬く間に指し手を進め、得意とする戦型「ゴキゲン中飛車」に構えた。
棋士になるための最終関門である三段リーグは超難関。棋士と全く遜色ない実力を持つ30数人の三段が半年間にわたって各18局を指し、上位2人のみが四段昇段を果たす。26歳の年齢制限が規定されているため、参加時点で23歳7か月の里見は残り5期のチャンスに懸けることになる。
里見は日本将棋連盟を通して事前に文書でコメントを寄せた。
「今期から三段リーグに参加させていただくことになりました。周りの方々への感謝の気持ちを忘れず、体調に気をつけ、これから一生懸命頑張っていきます。温かく見守っていただけると嬉しいです。文章にて失礼致します」
午後には谷合廣紀三段(21)との2回戦を戦う。13日には香川愛生女流王将(22)に挑戦している第37期女流王将戦三番勝負第2局に臨む。