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プラティニ副会長処分でFIFA会長選は本命不在に
10月9日 7時26分

FIFA=国際サッカー連盟の倫理委員会が次の会長候補の最有力と見られていたプラティニ副会長をブラッター会長とともに活動停止の処分としたことで来年2月に予定されている会長選挙は本命不在となり、影響は避けられない見通しです。
FIFAの倫理委員会は8日、ブラッター会長とプラティニ副会長を90日間の暫定的な活動停止処分としました。ブラッター会長は2011年に日本円にして当時1億7000万円余りの不正な支出を行ったとしてスイスの検察当局の捜査を受けていて、プラティニ副会長はそれを受け取ったとされています。
プラティニ副会長はブラッター会長の後任を決める来年2月の会長選挙の最有力候補と見られていましたが処分は最長で45日間延長され4か月余りに及ぶ可能性もあり、その場合、会長選挙の直前までサッカーに関わる一切の活動ができなくなります。会長選挙への立候補の届け出は今月26日に締め切られますが、プラティニ副会長は処分が発表される数時間前の8日朝、会長選挙に立候補するのに必要な5つの協会や連盟の推薦状を提出し、手続きは済ませたとしています。
しかし、これまでブラッター会長を批判し、改革の先頭に立つとして支持を集めていたプラティニ副会長が不正な支出を受け取った疑いがもたれ、活動停止処分となったことで求心力の低下は避けられない見通しです。
会長選挙には韓国のチョン・モンジュン元副会長も立候補の意思を表明していましたが、チョン元副会長も今回、6年間の活動停止処分を受けました。この他に立候補を表明しているのはことし5月の選挙で敗れたヨルダンのアリ王子や、元ブラジル代表の選手で、日本代表監督も務めたジーコ氏などですが、来年2月の会長選挙は本命不在の構図となり、選挙戦を巡るFIFAの混迷は深まりそうです。

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